ふにやんま ー 世界の小所低所からー

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睡眠薬 減薬から断薬へ ⑤不安と結びつく

注意)本ブログの記述はあくまで個人的な見解です。質問をお受けしたり、エビデンスを示したりする事は出来ません。睡眠薬には医療従事者の指導のもと、自己責任で対処下さい。

ベンゾ概論も佳境に入って参りました。今回のテーマは

◇不安と結びつく

そもそもベンゾジアゼピン系の薬剤には、脳の興奮を抑え、不安を抑制する作用があります。抗不安作用というやつですね。

抗不安薬として処方されるもの以外のベンゾ(睡眠薬睡眠導入剤など)でも、この作用は同じです。感情を穏やかにし、落ち着いた気分で睡眠へ導く。というと聞こえはいいのですが、睡眠薬の場合、言い換えが必要です。要は強烈な鎮静化作用によって、感情だけでなく意識を遮断して服用者を睡眠状態にするわけです。俗に気絶睡眠と言いますが、ベンゾの導眠効果はすさまじいですよ。もうブチッて感じで意識がシャットダウンしますから。

睡眠薬を常用して眠る生活を続けるという事は、毎日毎日アルコールで泥酔して、意識不明で朝を迎えるのと本質的に変わりがないそうです。体にいいわけ無いですよね。

ベンゾで抗不安と言えば、ポピュラーなのがデパスエチゾラムです。不穏時にポイっと口に放り込むと、すぐに緊張や不安が取れて、リラックスした気分になる。おまけにデパスって、人にもよりますが服用すると多幸感まで付いてきますから、服用の頻度や量がだんだんと増えてしまいがちなんですね。

デパスもベンゾ系のお約束に漏れず依存性がある為、これにハマると大変です。頓服が毎朝になり、朝昼晩になり、ついには数時間おきに服用しないといられなくなる。デパス中毒の状態になった方の体験談には、悲惨なものが多いです。本来ショートパンチで不安を鎮める、即効型のベンゾなので、依存状態に陥ると服用量が雪だるま式に増えてしまいます。耐性とのいたちごっこ。ドクターショッピングオーバードーズにまっしぐらです。

話を戻しましょう。

ベンゾは不安を抑制する薬なのに、

常用が続くと逆に不安感情が抑制出来なくなります。

※100%ではありません。個人差があります。

そんな馬鹿なと思われるでしょうが、製薬会社の注意事項には必ず記載されていますので、服用されている薬を一度調べてみるとよろしいかと。かなりショックです。愕然としますけどね。

不安感情が抑制出来なくなるというのは、平たく言うと本人の意思に関わらず、不安感情が出現するという事です。これは厄介ですよ。

緊張やストレスとは無縁の場面で、突然不安の感情が湧いてくる。辛いし不便だし、原因が分からないので途方に暮れてしまいます。

ここでメンタルが悪化したと勘違いしたり、頓服でベンゾを入れて不安を抑え込もうとするケースが多いと思います。医師の診断が必要なところで、軽々な事は言えませんが、ベンゾ連用による副作用としての不安を疑う、という選択肢を持っておかれた方がいいですね。薬剤性の不安って、世の中に相当多いのではと思っています。

連用による不安発作も深刻ですが、ベンゾがなかなか手強いのは、服用するうちに患者が元々持っている不安、依存性にがっちり結びつくところですね。

◎この薬がないと心配で出かけられない。

◎症状が出たら怖いから、飲んでおかないと落ち着かない。

といった心理状況に、ベンゾは服用者をたやすく追い込みます。依存的な傾向が強い方は、特に注意が必要ですね。

パニック障害てんかんを患っていらっしゃる方々に、ベンゾ系の薬が処方されている場合。こうした皆さんの心理が、ベンゾのお陰で助かっている、ベンゾ無しの生活は考えにくい、といった方向に傾きがちな事は仕方ないと思います。薬を飲んでいるという安心感、さらにその安心感が生み出す症状の予防効果については、第三者のうかがい知れない部分がありますので。

ただ、劇烈な症状を抱えている訳ではないのに、漫然とベンゾの服用を続けている、という自覚のある方。一度検証と言いますが、自問自答しててみる価値があると思います。

自分はベンゾに依存してはいないか。

デパスの多幸感について触れましたが、ベンゾで得られる安心や睡眠は、自分の置かれた状況や性格を、何ら変えてはくれません。厳しい物言いになりますが、その場その場を薬でしのいでも、薬が切れればもとの状況が変わらず広がっているだけですから。

睡眠は依存と関係ないだろう!と突っ込まれそうですが、そんな事はありません。ベンゾ系の睡眠薬は日中の精神活動にも少なからず影響すると思っていますし(血中濃度が下がっても体内からゼロになる訳ではない。過去の薬剤の蓄積も無視できないはず。素人の私見ですが)、なんでしたら一晩ベンゾを飲まずに床に就いてみて下さい。眠れるかな?睡眠薬なしで平気かな?という不安が如何に大きいか分かると思います。

布団をかぶってから色々な事が頭に浮かび、多少は思い悩んだりするというのはごく当たり前の事ですよね。その当たり前の事すら、ベンゾの服用で避けているという可能性は無いでしょうか。

自分が薬に依存しているという事実に目を向けるのはなかなかに辛い事ですが、いつまでもベンゾと付き合っていると、高い確率で体に悪影響が出ます。

自分の不安とベンゾが結びついていないか

このらセルフチェックこそが、脱ベンゾのスタート地点だと思います。悪友とは早く縁を切りましょう。ベンゾなんか無くても大丈夫!と心から言える毎日が、私や貴方に早く訪れる事を願っております。

ちなみに私、ベンゾの完全断薬からちょうど1ヶ月経ちました。まだまだ経過観察が必要な、断薬完了しました!とは言い切れない身分ですが、次回からここまでのステップを書いていきたいと思います。

以上  ふにやんま

睡眠薬 減薬から断薬へ ④ベンゾの欺瞞性

注意)本ブログの記述はあくまで個人的な見解です。質問をお受けしたり、エビデンスを示したりする事は出来ません。睡眠薬には医療従事者の指導のもと、自己責任で対処下さい。

前回の続きです。今回のキーワード。

◇ベンゾの欺瞞性

敢えて擬人化した表現を使っておりますが、それにはちゃんとした理由があって、何故なら私が

ベンゾが大嫌いだから。

薬を好きなヤツなんておるかい!という話もありますが、何と言うかベンゾって、陰湿なんですよね、

どのくらい陰湿かと言うと、てっきりいい奴だと思って居候させたら、いつの間にか嫁さんor旦那を寝取られた上に、子供には違法ドラッグを仕込まれて、最終的には家庭崩壊に追い込まれた!くらいのレベルの陰湿さです。まだ言い足りないな。

ベンゾを服用している方に、こう言ってみたとしますよね。

その薬、良くないらしいよ。やめたほうがいいんじゃない?

この場合、おおかたの反応はこんな感じだと思います。

○この薬のお陰で助かっている。夜もよく眠れるようになった。十分快適なのでほっといて欲しい。

○今のところ、体に影響なんて無い。お医者さんも安全な薬だと言っている。何を言っているのか。馬鹿なの?

すいません。思わず謝ってしまいましたが、そんな弱気な事ではいけません。

皆さん駄目です。もう全然ダメ。

騙されています。ベンゾに。

こいつは根っからの悪党な上に、性根が陰湿ですから、付き合いの浅いうちは決して本性を現しません。服用歴の浅い方は、最初の善人面に騙されるんですね。

個人差はあるでしょうが、服用から1年〜2年ぐらいの間は、ベンゾの効能が悪影響を上回る事が多いのではないでしょうか。前にも言いましたが、ベンゾは効く薬です。体格や体力のある方だと、マスキングの期間はより長くなるかもしれません。

この時期に減薬にチャレンジするような事があれば、離脱症状によって否応なしにベンゾの陰湿さに気付くはずですが、そこはベンゾも抜かりはありません。だって、
呑み続けていれば快適だもの。

まったくもって、うまく出来ております。

この世紀末的な悪党と対峙する為に、我々が忘れてはいけない事。

ベンゾは服用歴が長くなり、体内に蓄積されてから、徐々に本性を現してきます。

注)個人的な見解です。短期の服用でも用心にこした事はありません、

体ががっちり依存して、抜けられなくなったところで、初めてベンゾは牙を剥き出す訳です。退けば激しい禁断症状、進めば体は更にボロボロに。どーですかお客さん、

この耐えがたい陰湿さ。

一番いいのは最初からお付き合いしない事、お近づきにならない事です。

 

ベンゾの嫌らしいところをもう一つ。

これは私自身の経験から、声を大にして言いたいのですが、

ベンゾは薬に対する判断力を鈍らせ、思考を歪曲します。

服用を続けていると、ベンゾへの疑問が知らず知らずのうちに抑制され、警戒心も麻痺していきます。おそらく違法薬物やアルコール中毒の方と、同じ傾向だと思います。

私のように最初から警戒心を持たなかった人間は、ズルズルと長期の服用を続ける羽目になります。誰かが「あいつは悪党だ」と知らせてくれない限り。

「知らず知らずのうちに」と言いましたが、ベンゾへの依存が心身ともに形成される事で、服用者自身が無意識のうちにベンゾを是認するようになるベンゾ排除を招くような行為にブレーキを掛けてしまう、と解釈するべきだと思います。100%個人的な考察ですが。

今回も長くなりました。なかなか減薬の話に入れませんが、もう1回だけベンゾ概論にお付き合い頂ければと思います。

〈次回予告〉

◇不安と結びつく

以上  ふにやんま

睡眠薬 減薬から断薬へ ③向精神薬

注意)本ブログの記述はあくまで個人的な見解です。質問をお受けしたり、エビデンスを示したりする事は出来ません。睡眠薬には医療従事者の指導のもと、自己責任で対処下さい。

睡眠薬が何故問題になるのか?

全く触れられずに前回が終わってしまいました。2つのワードで睡眠薬の危険性を考えてみたいと思います。今回は1つめ。

向精神薬

ベンゾジアゼピン系統の薬剤が、同一系統であるにも関わらず、作用によってその名称が異なる事を前回ご紹介しました。睡眠薬抗不安薬などですね。

新たな概念を持ち出して恐縮ですが、向精神薬という言葉をご存知でしょうか。聞き慣れない言葉だと思いますが、wikipediaでの定義はこうです。

向精神薬とは中枢神経系に作用し、生物の精神活動に何らかの影響を与える薬物の総称である。(中略)また精神科で用いられる精神科の薬、また薬物乱用と使用による害に懸念のあるタバコやアルコール、また法律上の定義である麻薬のような娯楽的な薬物が含まれる。

向精神薬ベンゾジアゼピンの上位分類になりますので、ベンゾジアゼピン系統の睡眠薬抗不安薬睡眠導入剤といったものは、全て向精神薬だと言って差し支えありません。

繰り返しになりますが、睡眠薬は人間の脳に届いて、中枢神経に作用し、精神活動に影響を与える薬剤です。

単に眠気を誘発し、入眠を促し、睡眠を維持してくれる、便利なだけの薬剤ではないという事がお分かり頂けると思います。

しつこいようですが、

睡眠薬は麻薬や覚醒剤の仲間。

こう言いますと、

医療用の睡眠薬と違法ドラッグを一緒にするなよ。言葉のすり替えによって、根拠のない不安を煽っているだけではないか?

そんな反論を頂戴しそうです。

もちろん中毒性や依存性、心身への影響度などにより、違法ドラッグと睡眠薬は区別されて然るべき面もあります。向精神薬の中には薬理的にかけ離れた物質が混在しますので、全ての向神経薬を一括りにするべきではない。これには同意します。あくまで上位分類としての仲間である、という注釈を付けましょう。

しかしですね、

睡眠薬向精神薬である。

こんなに基本的且つ重大な情報が、睡眠薬を処方される患者に必ずしも(手加減した表現です)提供されていない、という事実は看過出来るものではありません。情報の非対称性によって、患者が被る不利益が大き過ぎること。ここに睡眠薬の大きな危険性が潜んでいると考えます。

これは精神活動に作用する薬です。

そう言われば、大抵の人間は身構えますよね。

そんな薬を飲んで大丈夫ですか?

長いこと飲み続けたら、体に悪いのではないですか?

こうした当たり前の反応の機会すら与えられず、多くの患者が漫然とした長期服用をスタートしてしまう。

そもそも向精神薬に、長期摂取しても全く無害なモノなどあるはずがない。それが一般的な感覚だと思います。

あらゆる向精神薬は人体にダメージを少なからず与え、睡眠薬は紛れもなくその向精神薬の一種である。

医師に処方前の説明義務さえあれば、こんなはずじゃなかった...と後悔する方の数は、今よりずっと少なかったはずなのです。

それじゃ医者は商売あがったりじゃん!

その通りですよね。くどいようですが、ひとこと真っ当な説明さえあれば、到底受け入れがたいような薬剤が平気で処方されているのが現状なのです。

ベンゾは向精神薬であり、必然的に凶悪なヤツである。絶対に気を許してはいけない。

そんな当たり前の事を結びにします。

今回はこのぐらいで。

以上  ふにやんま

睡眠薬 減薬から断薬へ ②ベンゾとは?

注意)本ブログの記述はあくまで個人的な見解です。質問をお受けしたり、エビデンスを示したりする事は出来ません。睡眠薬には医療従事者の指導のもと、自己責任で対処下さい。

 

そもそも、

睡眠薬が何故問題になるのか?

というのが普通の反応だと思います。

睡眠薬をやめたら、眠れなくなるだけでしょう?眠れなければ起きていたらいいじゃない。どこに問題が?

そう思いますよね。ここはちょっと補足が必要なところです。2回に分けて説明していきます。

睡眠外来はまだまだ絶対数が少ない為、不眠や抑うつといった症状では、精神科や心療内科を受診するケースがほとんどでしょう。その場合、処方はたいてい下の3点セットからの組み合せになります。症状に応じて、◇で表した分類の2つないし3つといったところですね。薬剤としては、ひとつの◇内で複数になる場合のほうが多いはずです。

抗うつ剤

抗不安薬(常用、頓服)

睡眠薬導眠剤含む)

このうち、抗うつ剤は系統が違う薬剤ですが、一般的にはあとの2項目は同じ系統であることが多いです。それが

ベンゾジアゼピン系統の薬

なんですね。

この系統には共通の効果があるとされており、代表的なのが抗不安、鎮静、催眠、筋弛緩です。

大雑把に言うと、こういった効果が長く続くものが抗不安薬マイナートランキライザー、緩和精神安定剤とも)、短時間しか続かないものが睡眠薬として処方されます。睡眠薬の中でも、特に効き目が早くて短いものは睡眠導入剤と呼ばれます。これらは全て、ベンゾジアゼピン系統の薬剤が処方の主流です。

なお抗不安薬の中でも同様に、効き目が特に早いものは頓服として処方されます。突発的な不穏とか、不安神経症をお持ちの方の緊急対応むけとか。患者側に厄介なワードとして、「頓服を追加しておきますね」というのがあります。置いときますが。

ベンゾはメンタルや不眠以外の病院でも、処方される事があります。筋弛緩作用を期待して、肩凝りのひどい患者さん向けにとか。歯科医でも受診時の緊張を抑える為、投与されるケースがあるそうです。

ベンゾは決して特殊ではなく、割と身近な薬なんですね。睡眠薬の服用は成人の5人に1人、という厚労省のデータもあります。高齢者まで含めれば、身の回りでベンゾの服用歴がある方を探すのはそう難しくないと思います。現在進行形で常用している方となると、さすがに話は少し違ってきますが。

私がベンゾを初めて処方されたのは内科医でした。体の凝りや痛み(疼痛と言いますね)に悩まされており、なかなか快方に向かわない為、お試しみたいな感じで出されたのがデパスでした。良心的な医師でしたが、薬についての説明は特になかったことを覚えています。容量は忘れてしまいました。

で、このデパスが効きました。

もう、信じられないような効き目。

もともと過緊張の傾向があったのに加え、薬の効果が強く現れる体質なので、ドンピシャだったのでしょう。人一倍と言わず効きましたね。

先生、あの薬すごく効きましたよ!めちゃめちゃ体が楽になりました!

とすぐに報告したくらいです。なんとか症状は収まり、続けて通院しなかった為、デパス常用者にはなりませんでしたが。

効く薬ならば常用すればいいじゃん。

という意識が、その頃はまだなかったのも幸いでした。閑話休題

 

ここで言いたいのは、

ベンゾは最初はすごく効く。

ということです。個人的な感想の域を出ておりませんが。

超短期作用型のデパスに限らず、ベンゾ経験者でベンゾの最初のインパクトを否定される方は少ないと思いますね。切れ味抜群ですから。

間違いなく効き目はある。しかも人を選ばず、薬理的な蓄積を待たずに優れた即効性がある。それがベンゾが広く出回る一因である事は否定しません。

大事な事を先に言いますが、

頓服としては極めて優秀な薬

なんですよ、実際。

当時サラッと調べたネットでも、

デパスは屈指の良薬である。

何にでも効いて、安価で、常用しても深刻な副作用がない。

みたいなやたらとポジティブなトーンの情報が多かったことを覚えています。良い薬を処方して貰ったなと感謝しておりました。今考えるとかなりトホホで、これで心理的なハードルが下がってしまうのですが。

ベンゾの怖いところは、最初のこのキレ味に魅せられて、多くの方が頓服から常用のレベルに進んでしまうんですね。

“よく考えたら、症状が出るまで待つ必要なんかないのでは? 症状が出る前に、毎日予め服んでおけばいいじゃん。試しに常用してみたら、体が楽になった気がするぞ。今度先生に言ってみよう!”

人間、易きに流れるのは簡単です。

基本的に医師側も、患者からのベンゾ常用の申し出を断ることはないと思います。 

いや、常用はやめておきましょうよ。頓服で様子を見られた方がいいですよ。だって頓服で支障なく、生活しておられるんでしょう?

そう意見されたのなら、その医師にはホームドクターとして生涯お世話になりましょう。比較的評判のいい病院を選んでも、こう言ってくれる医師は極々まれだと思います。残酷ながら、こんな良心的な医師は極めて少ないのが実態です。病院経営とか、医療と医薬業界の問題とか、医師ばかりを攻められない他の要素もありますが。

 

不調に悩む患者にとっては、まさに干天の慈雨。服用すればすぐに効果抜群のベンゾジアゼピン。夜はしっかり眠れるし、日中も穏やかな心で過ごす事が出来る(あくまで最初は、ですよ)

素晴らしいぜベンゾジアゼピン

この薬があれば、これからの人生バラ色だ!

と薬を飲み続けつつ、爽やかに日々を送れたらいいのですが、そうは問屋が卸さないというお話です。

あちゃ。全然進まないですね。やはり2回続きになりますわ。

 

闘いはまだまだ続く!

以上  ふにやんま 

睡眠薬 減薬から断薬へ ①不調

このブログも半年以上、更新が止まっておりました。去年の秋頃から体調がめちゃくちゃ悪くなって、ブログどころじゃなかったというのが正直なところです。

なんで?と言いますと、結論は

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬

に尽きるのですが、このクスリについての情報はホントに少ないのが実態で。

この半年というもの、私自身がほとほと困り果てた実体験を踏まえ、少しばかり参考になりそうな事を集めて、ブログのテーマにしたいと思います。

まさかの断薬ブログ転向か?

健康な人は、こんなの読む必要なんかないぜ!

◇2017年8月下旬から

まず朝が起きられない。頭がどんよりとして不快感が半端ない上に、意欲が根こそぎ持っていかれたような感じでどうにもならない。

毎日、出社するまでが一苦労でした。遅刻寸前でなんとかギリギリ駆け込めればいい方で、朝どうしても起き上がれない日には、止むを得ずタクシーで出社です。

やっとの思いで会社にたどり着くと、もうバッテリーの半分くらい消費した感じでした。これから一日分のチャージをどうする?日々、暗澹たるスタート。

仕事が始まると、今度は日中、体が鉛のように重くて仕事にならない訳ですよ。パソコンの画面を見ると頭がグラグラするし、資料を読んでもなかなか頭に入らない。理解出来ないので仕方なく、二回も三回も繰り返し読まざるを得ない。もう半泣きです。

そんな調子ですから、手間がかかる仕事が回ってくると、着手した時点で既に精神的に凹んでました。仕事、全くはかどらず。

これはおかしいだろう!

日々辛くてたまらん!

でも原因が分からない。

従って、どうにもならない。

体調全般の不調と並行して、てきめんに目がおかしくなりました。目がシバシバするだけならまだしも、両方の瞼がキューっと締め付けられる。それも頻繁に。

おちおち目も開けていられない。右眼は明らかに視力が落ちて、近くも遠くもピントが合わなくなりました。さらに右眼は視野狭窄というのでしょうか、徐々に見える範囲が狭まっていく感じに。

このころ無意識のうちに、目を枕に強く押し付けて眠る癖がつきました。睡眠中の目の違和感が原因かと思われますが、何しろ寝ている間のことです。直そうにも直しようがない。朝起きると、夜通し圧迫された目の玉が痛くて仕方がない。重症です。

大丈夫なのか俺。募る不安。

さすがに居ても立っても居られなくなり、眼科に駆け込みました。

眼圧とか緑内障とか白内障とかの検査は、全く異常なし。右眼の調節力が落ちて焦点が合いにくくなっているものの、「加齢のせいでしょう!」でおしまい。対症療法的な目薬を二種類処方されましたが、もちろん一向に良くならず。

体調は悪くなるばかりで、大好きなお酒を飲めば3杯目くらいからアッサリ気持ち悪くなる。大好きなタバコを吸えば、半分くらいで吐き気がしてくる。目はおかしくなる一方で、プライベートな読書なんてもってのほか。漫画ですら読むのが辛くて楽しくない。

メンタルでは、軽い不安発作に悩まされるようになりました。病院では「不穏」という表現をされますが、ふと不安の衝動が襲ってくる。今までこんな事はなかったのに。そう言えば記憶力も落ちてきてような気がするぞ!

もはや体調不良のオンパレードです。

このへんまでで、大体2017年8月の終わりから11月の半ば過ぎぐらいでしょうか。

なかなかに辛い秋も深まった頃、ようやく転機が訪れるのですが、今日はここまでで。 

 

闘いはまだまだ続く!

以上   ふにやんま

『幻夏』太田愛

『幻夏』太田愛(2013)

幻夏 (単行本)

幻夏 (単行本)

 

太田愛氏の紹介にはウルトラマンティガで脚本家デビュー、『相棒』『TRICK2』などを手がけた後、『犯罪者 クリミナル』で小説家としてデビューとあります。

脚本の世界で功成り名を遂げたかたとはいえ、本書は小説デビューから2作目とは思えない完成度。文句なしの傑作です。綿密に練られたシナリオの精巧さ、パズルを解きほどいていく手際の鮮やかさは、さすが一流の脚本家と言うべきでしょう。

終盤になってから、新たな事実をドカンドカンと読者にぶつけていく手法は、本格好きの方にはお気に召さないかも知れませんが、エンタメ好きの私に言わせればサービス満点。このあたりもヤマ場作りを心得た、人気脚本家らしい味付けなのかも。

舞台は西稲城市(一応架空ですね)。興信所を構える鑓水(やりみず)のもとに女性から奇妙な依頼が入ります。

23年前の9月2日に消えた長男を探して欲しい。

事件当時、小学校六年生だった長男は水沢尚、三年生の弟は拓。尚は夏休みが明けた始業式の朝、「忘れ物をした」と言い残して正門から忽然と消えてしまいます。その日の夕方に、自宅から8キロ離れた川沿いでの目撃情報を残して。

翌日、その川沿いで尚のランドセルが発見されます。捜索が行われるも水難事故の形跡は無し。不思議な事に、尚のランドセルに入っていた時間割は失踪当日の金曜日のものではなく、何故か土曜日のものでした...

なかなか魅力的なスタートでしょう?

尚と拓の父親は殺人犯として服役していた。しかし刑期を全うした直後に冤罪だったことが明らかに。己れの潔白が証明されたその当日に、父親は兄弟が住む街で人知れず事故死。それは尚の失踪の4日前のことだった....

現在進行形で少女失踪事件まで起こります。序盤は積みあげられる情報に茫然とするばかりで、パズルがパズルに見えません。これって本当に一つに繋がるの? 風呂敷をここまで広げておいてから、各々の伏線を破綻なく回収し、シナリオを収束させられるだけでも大した力量です。技巧面だけでも本当に素晴らしい。

冤罪も本書の大きなテーマです。犯人を組織ぐるみで捏造して恥じることなく、発覚すれば徹底的に自己防衛に走るという警察や司法の醜悪さ。無辜の市民の人生が、権力によって不可逆的にズタズタにされることの理不尽さ。フィクションとしての誇張や時代設定の要素はあるとは言え、こうした骨太なテーマを盛り込み、作品全体を通じて活かしきっているのは特筆すべきことでしょう。ネタバレになるのでボカしますが、ある人物のを衝かれるような行動に、動機として深く絡んでいます。そんなバカな!と思わせない説得力をもたらしているキーワードが冤罪です。

本書の魅力として、最後に映像的で鮮やかな夏の表現を挙げたい。作者は2本のストーリーを並行して走らせていますが、うち1本は少年たち3人の夏休みです。Stand  by Meよりも少し下の世代。この3人を囲む夏の風景の描写が、イキイキとしてリアルで実に良いのです。蝉の声や草いきれ、秘密基地の中の湿り気までもが伝わってくるかのよう。台風の夜に3人だけで一夜を明かすシーンなどは、滅多にしないことですが、その哀切さに思わず読み返してしまいました。

「月だ!」

見ると、水面に満月が映っていた。拓は噴水に飛び込み、水を蹴立てて何度も満月を両手に掬った。

尚は突然駆け出すと、運動靴の白い足跡を残して軽々と流線型の車体の屋根に立った。足下の黒いクーペはまるで尚に従う忠実な獣のようだつた。(中略)

尚は全身の力を込めて指笛を吹き続ける。

どこまでも強く長く響きわたる音に、相馬は尚の肺が真っ赤な血を噴いて破れてしまうのではないかと恐ろしくなった。 

どうせなら季節まで合わせてしまいましょう。盛夏の読み物としてはピッタリかと。

~夏の幻だったのか。夏が幻だったのか〜

装丁もとても良い。読前も読後も同じ感想を持ちました。

角川書店 good job.

以上  ふにやんま

ココロも満タンに

注)あらかじめお断りしておきますが、今回はのっけからシモ系の話です。

先日 泌尿器科でレントゲンを撮ったところ、膀胱がすこし分厚くなっていると言われました。最初はハァ?という感じでしたが、要は膀胱の壁が肥大気味というんですか。弾力性を失って、全体が伸び縮みしにくくなっているとのこと。病気ということではなくて。まあ老化の一種と捉えるしかない。

「最近、急に強い尿意を催したりすることはありませんか?」と医師に問われました。まさに図星。そうか、あれにはちゃんと理由があったのか!単に歳のせいじゃなかったんだ!と得心しましたね。最近どころの話じゃないので。もう何年前から自覚していることか。夜中もたまに起きるようになったし。ノコギリヤシ

本来ならば貯水タンク(上品な言い回しに転換。遅いか)は、風船のように伸び縮みするもの。ところがタンクの外壁が硬化しているため、喫水線に達するや否や、尿意(ダイレクトだし)のスイッチがバチンと入ってしまうのだと説明を受けました。

Love Storyよりも突然に、不意に容赦なく訪れる尿意。泌尿器系に限らず、身体のことではもっと大変なかたが沢山おられるのは承知していますが、それでも言わずにはいられません。

歳は取りたくないのう。 

それでですね、喩えが悪くて申し訳ないのですが、歳を取ると膀胱と一緒で、ココロもなかなか弾まなくなりますね。もちろん個人差はあるでしょうが。

ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!

なんてことが心から言えるのは、やっぱり若さの特権だと思うのです。

昔から、若いうちの苦労と読書は買ってでもせよと言いますが(すいません、今勝手に作りました)、「フィクションに胸を躍らせる」なんていうのは年々ハードルが高くなってきました。いかんいかん。老化し始めておるんかのう、ココロが。

ご高齢の方で、若い頃に好きだった小説を楽しく読み返しています、なんていうのは本当に羨ましい。せめてココロぐらいは弾力性を保っておきたい。

という訳で(どんな訳だ)、わが家にはティーンエイジの子供達がいますので、ベストセラーやドラマの原作なんかも私が割と買ってきます。買ってきて、とりあえずそのへんに置いておく。そうすると、子供達や家内が勝手に拾って読む。撒き餌かっ。私は家族の後で、本のストックが切れた時とかに読む訳です。今ならばこんなのとか。  

陸王

陸王

 

こんなのとか。

アンマーとぼくら

アンマーとぼくら

 

こんなのとか。これ古いな。二巻もあった。

ちょんまげぷりん (小学館文庫)

ちょんまげぷりん (小学館文庫)

 

どれも未読ですが、いずれ読むと思います。

ところがですよ、近頃はその山の中に、これはもしかしたら永遠に読まないのではないか?と思う本が出てくるようになりました。以前はそんなことは全くなかったのに。

興味はあります。無ければ買ってきませんから。一応は読みたい、出来れば読みたい。子供に「なあ、これって結局どんな話なん?」って訊くのも何かに負けたみたいで悔しいし。

でもなあ、ちょっと純愛モノはキツいしなぁ。。。

と心の中で二の足を踏む今日この頃。

熱きココロに。

Forever Young.

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

 
君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

 

 以上  ふにやんま