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ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

新入社員諸君!⑦職場での服装 「ビジネスコード」

ファッション ビジネス

服装についての「ドレスコード」は、ビジネスシーンにおいても当然存在する訳で、それを仮に「ビジネスコード」と呼ぶ事にします。

( 造語です。正確には「ビジネスシーンでのドレスコード」と言うべきなのでお間違えなく )

 企業の新人研修では、「業界 基礎知識編」とか、人事部が血眼になって作るのですが、何故か「ビジネスコード」については教えてくれません。

新入社員にとって即必要であり、必ず役に立つというのに、「ビジネスコード」は退屈な座学に追いやられ、かくして「本人の良識」に委ねられます。

それは無体な、不安だというあなたに。これだけ覚えておけば困らないポイントをまとめてみました。男性限定なのは、ご容赦下さい。

◯スーツスタイル : 色の濃淡は、ジャケット>ネクタイ>シャツが収まりが良い。

◯淡い色のスーツに、濃い色のシャツは変。

 ◯ストライプのスーツにチェックのシャツ、レジメンタルのネクタイなんていう組み合せをたまに見ますが、落ち着いて考えましょう。それではガラガラ蛇かドン小西です!

無地でグッと締めるからこそ、柄は活きるもの。お勧めしませんがシャツもネクタイもストライプならば、せめてストライプの幅だけは変える気配りを。

 ◯黒スーツは避けましょう

就活生は黒が多いけど、日中に黒を着ていいのは、ギャングか冠婚葬祭のみ。 ギャングスタイルは、麻生太郎に任せておきましょう。

ビジネスの場では、黒はシックではなく悪派手に映ります。

ビジネスコード上、スーツはあくまで濃紺かグレーが望ましいのです。

◯セットアップ、ジャケパン :  色の濃淡は ジャケット>パンツに。

◯ジャケットのボタンは、立ったら締める。座ったら外す。

◯ジャケットは周りを見回して、先輩よりワンサイズ下のシルエットに

日本人は概してジャケットが大き過ぎます。ボックス型のジャケットを、羽織るように着る時代が長かった名残でしょうか?

ジャケットのボタンを締めて、お腹のあたりに横ジワが薄く入る位がいい感じ。

トレンドだと、着丈はお尻が半分隠れる長さまで。

シャツの袖丈は、逆に袖口から少し覗くのがジャストサイズ。

◯靴と鞄はいいものを買う。いいものが分からなければ、専業メーカーの中級品以上を買う。

アパレル全般に言えるのは、新品の時の見た目の差は小さくても、使い込むうちに価格差は随所に出てくるという事。デザイン先行の安い靴を買うと、一週間で後悔する羽目になります。人間工学的な設計無しに作られていて、足に馴染まないものが多いです。

「一万円の靴を五足買うよりも、五万円の靴を一足買え」は正解。いい靴が工芸品である事を理解できるし、手入れや修理も覚えます。定番モデルならば、同じ靴の買い替えが出来るのも魅力。

長距離出張の際、歩き易さで無意識に選んでしまう靴があると思います。それがあなたの「当たり」なので、サイズやフィット感の基準にすると良いでしょう。

ビジネスコードで言えば、靴は紐付きがベターです。ローファーに代表されるスリップオンは、本来スーツに履くものではありません。ストレートチップ、キャップトゥ、プレーントゥ、ウイングチップ、モンクストラップのいずれかに該当するものを履くのがセオリーです。ちなみにこの中で、モンクストラップだけが紐なし靴。

なお職場で靴を脱いで、サンダルとかに履き替えるのは、完全にマナー違反。

底が固いと敬遠されがちな本革底の靴ですが、あれはインソールに中敷きを足して履くものだと思って下さい。クッションの効いた、脱いだ時に安っぽく見えない中敷きを探しましょう。安いものです。

中敷き無しでいいのは、ショーファードリブンで移動する、エグゼクティヴだけだと心得て、あまり歩きたくない人はそこを目指して下さい。

おまけ:靴を買うときは、自分の足のサイズは何センチという思い込みを一切排除して、ゼロベースで試し履きをすると良いそうです。

 ◯男のお洒落の要諦は「パンツのシルエット」

慧眼を誇った、伊丹十三氏の至言です。男性諸君、継承していきましょう。

クリーツは取れてないか。

レングスが長すぎて、裾がもたついてないか。

タイトなシャツ・ジャケットに、レギュラーラインのパンツをあわせてないか。上下のシルエットのアンバランスは、特に奇異に映るので要注意です。

◯ハンカチは薄手のシルクにして、パンツのシルエットを壊さないようにする。

◯ベルトの穴は常に奇数だから、中間の穴を使うように長さを調節する。

ベルト幅は3cm以内。幅が広くなればなるほどカジュアル用。

◯アウトドアテイストを、ビジネスの場に持ち込まない

青島刑事のようなフード付コート、マウンテンブーツ、ダイビングウオッチにバックパック。ニットの厚い手袋なんてのも、当然✕です。小物はレザーなら間違いありません。

◯冬は素材、夏は色とサイズ

夏場はスッキリしたラインと、見た目に涼しいカラーで臨みたいもの。

冬は冬らしい素材を、あくまでビジネスコードに沿って身に着ける。ごく当たり前の事です。素材と言っても、モコモコのカウチンセーターなんかをオフィスで着たりしないように。

スーツの上下のポケットで、ハンカチ以外の物を入れていいのは、ジャケットの内側の胸ポケットのみ。

シルエットが崩れるような重さ、大きさのものは入れてはいけません。

◯パンツの後ろポケットの角が擦れてきたら、即廃棄。ネクタイの大剣の角も同様。

パンツの後ろポケットに、財布を入れて持ち歩くのはやめましょう。財布もパンツも傷むし、何より腰回りの見た目が悪くなります。手に持つ、鞄に入れる、のいずれかに。

◯ワイシャツの第一ボタンが締まらなくなったら、着るのはやめる。

「第一ボタンを空けっ放しにすれば、まだ着られる」

 「丁度、ネクタイの結び目で隠れるし」・・・隠れません!

そういうことを言う人は、もう読まないで結構です。まさに矜持の問題。 

ネクタイの結び目(ノット)と、シャツの襟(カラー)の距離は「ゼロ」が基本。 緩めるのはアフター5にして下さい。

◯シャツの許容範囲はクレリックまで

変わりステッチや色ボタン、襟裏・袖裏の別生地などはカジュアルの仕様。避けたほうが無難です。

◯半袖シャツはワークシャツ。ビジネスコード上、長袖以外の選択肢は無い。

◯肌着は「肌色」「フレンチスリーブ」が一番目立たないのでお薦め。

◯ネクタイは素材、柄、太さ等、TPOにあわせて選ぶべきもの。

別れの挨拶をして背を向けた瞬間、相手が思い出せないようなネクタイをする事がベターな場合もあります。常に自己主張をしようと思わないこと。

 「スーツスタイルで季節を表現しようとしない」というルールを自分に課している人もいました。桜の季節にピンクのシャツとか、クリスマスに赤と緑のネクタイとか。大人としてはFunnyです。

女性の場合、結婚式の列席者は花嫁より派手な服は勿論、新婦のシンボルである白を絶対に着ない、という最低限の常識があります。

要は大人としての配慮を、どこまで示せるかに尽きます。

ビジネスコードのセンスは、どれだけ多くの失敗を積み重ね「はずれ」を捨てたかによります。

頑張れ!新入社員諸君。

投資を惜しむ心と、失敗した服は、迷わず捨てましょう。

 

《お勧め本》

『ヨーロッパ退屈日記』伊丹十三

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

 

  『大人のお洒落』石津健介

大人のお洒落

大人のお洒落

 

石津氏は、意外にも本革底の靴にこだわらず、ラバーソ ールの靴の良いものが出回る事を望んでいました。過剰にコンサバでないところが、やはり素敵。

 

お堅い職場は別にして、こんな感じが理想 かと↓

※2015.09.16 追記 ↓ビジュアルを使い、私の文章よりはるかに分かりやすい出来。検索で来た若い人は、友達にも教えてあげて下さい。

lafabric.jp

                                                                            以上  ふにやんま