ふにやんま ー 世界の小所低所からー

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エンターテインメント賛歌

平山夢明 『DINER』 のあとがきからー

 二〇〇七年に「独白するユニバーサル横メルカトル」で有難いことに推理作家協会賞短編部門と同年の「このミステリーがすごい!国内部門で一位を戴いたのですが、その時の感想で最も多かったのが「これはミステリーではない」という指摘でした。

「やはり平山はホラーの人間なのだ」という噂も耳にしました。しかし本来、エンターテインメント的読み物というのは、ホラー的な側面もミステリー的な側面も文学的な側面も、またSF的な側面もすべて飲み込んでしまう巨大な器なのだと思うのです。

学校ではないのだから「これは理科」「これは算数」などという簡単な分類は物語にはそぐわない、書き手が渾身の力を込めて打ち込める物語であったか否かだけが問われるべきではないでしょうか。その意味に於いて本作は総力戦で取りかかることのできた作品でした。

愉しんで戴ければ幸いです。  

ダイナー

ダイナー

 

平山夢明、いいこと言うなー。

そう、物語のジャンル分けに意味など無いし、そもそもジャンルに貴賤など無い。

評価の軸はただ一つ「面白いか、面白くないか」であるべき。

(敬意を以って平山氏の表記で)エンターテインメントをいたずらに軽視するような風潮はさすがに昨今感じられないが、良質のエンターテインメントは確実に巨大な器であり、またそうでなければ、人を愉しませる事など出来ないはず。

ライトノベルしかり、コミックしかり。

いかなるジャンルにも、商業的に存在する限り一流は存在する。

偏見を捨てよう。本物のエンターテインメントが待っている。

以上   ふにやんま