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ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

ちびっと残念な漫画

「これは傑作では?」と思わせておいて、段々残念になっていく漫画は多い。

もっとも「引っ張りすぎ」「中だるみ」「ピークを過ぎた」「マンネリ」と、

長編漫画が何かと酷評されがちなのは、ある意味、読者の期待の裏返し。

最初に愛着が無ければ、人は漫画を責めたりしないので。

 

ザ・ワールド・イズ・マイン 

初めに「おー!」と思わせておいて、尻すぼみになっていった典型。

序盤のB級アクション感を貫いて、突っ走ればよかったのに。

予想以上に反響が大きく、物語の持って行き先を見失ってしまったか?

話が段々と卑近な方向に、且つ支離滅裂になっていくのが辛い。

3分の2を過ぎたあたりからは、

「こんな漫画にするつもりじゃなかったんでしょ?」という

疑問しか浮かばなかった。

最後まで突き抜け続ける事が出来ず、人情に走ってしまうのが

作者の芸風と言えばそれまでか。残念。

レビューを見ると、好意的に深読みしてくれる読者によって、

新井英樹は支えられているのでは?という気になるなあ。

 

『軍鶏』

軍鶏 巻之壱 (KCデラックス イブニング)

軍鶏 巻之壱 (KCデラックス イブニング)

 

本当に勿体無いと思う漫画。

・原作者との衝突、コンビ解消

・連載誌の変更

2つの悪条件が重なって、本来ならば傑作の資格十分なのに、

おかしくなってしまった。

橋本以蔵氏の原作と離れてから、ストーリーのクオリティが明らかに

落ちるし、リアリティを欠いていく。

いきなりの中国編は「は?」だし、再開後との繋がりは殆ど無いし。

ラストのバカ兄弟も、読者を舐めてるのか?というレベルの

キャラクターで、心底がっかりする。それはないわ。

格闘技と関係ない、町の喧嘩屋の馬鹿力に、リョウが屈していいのか?

15巻ぐらいまでは、本当に傑作なんだけどなあ、と思わず嘆息。

 

『東京喰種トーキョーグール』  

東京喰種トーキョーグール 14 (ヤングジャンプコミックス)

東京喰種トーキョーグール 14 (ヤングジャンプコミックス)

 

「テンポがとにかく遅い」このひと言に尽きる。

設定やキャラクターは面白いのに、密度が薄いとでも言うべきか。

イデアを活かしきれず? 惜しい。

14巻で、唐突に話をまとめてしまった為、印象が更に悪くなった。

もうちょっと第一部を書き込んでくれれば、面白くなったと思うのだが。

第二部は、もはや読んでない。

 

ZETMAN』 

ZETMAN 20 (ヤングジャンプコミックス)

ZETMAN 20 (ヤングジャンプコミックス)

 

自分でも、未だ評価が揺れている漫画。

作画は美しいし、キャラクターの造形もカッコいい。

もしかしたら傑作になるのかもしれないけれど、

いくらなんでも話が進まなさ過ぎでは?

シナリオのクオリティが高いのは、誰もが認めると思うのだが、

20巻まできて「何にも話が進んでねーじゃん!」とさすがに腹が立って、

読むのをやめた。

このペースだと、50巻ぐらいでひと段落付くのか?

相当気の長い読者しか、付き合えない漫画になる予感。

 

みんな!エスパーだよ!』 

みんな! エスパーだよ!(7) (ヤンマガKCスペシャル)

みんな! エスパーだよ!(7) (ヤンマガKCスペシャル)

 

具体的に言うと、4巻からのシナリオは、作者の力量を超えている。

欲張りすぎ。

最終巻はまだ読んでいないのだが、6巻からの「付け足し感」がひどい。

5巻まででも、紗英ちゃんのかまいたちシーンや、体育館の炎上シーンなど、

前後が軽くて、逆に醒めてしまう。

タイムスリップ能力とか、作者自身がこなし切れてないのがバレバレ。

「下ネタをまじえた学園モノ」の線でまとめたほうが、いい作品になったのでは?

エスパー同士の戦闘シーンとか、作者の苦手感が読者にまで伝わってくる。

最終巻の7巻で、評価を逆転して欲しいと密かに願っているのだが。

それは無理な注文か。 

 

他にも『吠えろペン』  とか、 彼岸島とか、まだまだ思いつくなあ。

 そう言えば、

「どんだけデカイ島なんだよ!淡路島か!淡路島に異変があったら、

みんなすぐ気づくわ!湊かなえも吸血鬼か!」等と突っ込みながら、

彼岸島は『48日後...』になっても、未だに読み続けている。

もはや完全に惰性。興味は「どこまで引っ張るか」のみ。寂しい。

彼岸島 48日後…(3) (ヤンマガKCスペシャル)

彼岸島 48日後…(3) (ヤンマガKCスペシャル)

 

                           以上 ふにやんま