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ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

ど素人が映画を語る 「邦画編」

まずはホラー映画、しかもゾンビものが大好きという、

偏向した映画趣味の持ち主ですが、そんな私にも

「この映画は、観ておいたほうがいいよ」と教えてくださる方がいまして。

Tさん、ありがとうございます。

 

砂の器

<あの頃映画> 砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]

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 松本清張が、「原作を超えている」と称賛した日本映画の金字塔。

見どころは、当時差別の対象であったハンセン病で村を追われた親子が

各地を放浪する際の風景の美しさと、加藤嘉が父親を演じる父子の

運命の悲哀の対比。加藤嘉の名優ぶりが光ります。

往年の日本映画のオールスターキャスト的な1本で、丹波哲郎加藤剛

森田健作島田陽子笠智衆、緒方拳に渥美清と、存分に楽しめます。

殺人事件の捜査としては、ディテールが諸々おかしいのですが、

そこは気にせずに観るのがコツかと。

 

飢餓海峡 

飢餓海峡 [DVD]

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三國連太郎左幸子(杉戸八重役)、そして伴淳三郎の名優ぶりが圧巻。

加藤嘉も八重の父親役で出ています。

まだ大根ぽい、若き高倉健も。

この映画、撮影技法も当時としては実験的な手法が数多く導入されたらしい

のですが、私には全く説明できません(潔いな、この態度)

素晴らしいのは、警察に拘束されてからの三國連太郎伴淳三郎

やり取りで、名優同士がスウィングした芝居の迫力には、感嘆の一言。

深い余韻を残すラストと言い、心底拍手を送りたい名作です。

 

不毛地帯 

不毛地帯[東宝DVD名作セレクション]

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 2010年にフジテレビの50周年としてTVドラマ化されましたが、話に

なりませんでしたね。全部観ましたけど。

不毛地帯は、仲代達矢に尽きます。

白眼がちの、虚無的な色合いをたたえた哀切極まりない眼。

どんな場面においても、眼だけは変わらない。

あの眼でないと、「シベリア抑留帰り」「元陸軍中佐」のリアリティ

が出ないでしょう。

戦争で何を見てきたのかを、眼だけで雄弁に語らしめる。

さすが仲代達矢です。

戦後復興期の日本に、唐沢寿明みたいな顔の日本人がいたと思います?

顔のリアリティで言えば、2010年版では遠藤憲一だけが合格でした。

 

山崎豊子氏原作の映画は、ヒットメーカーだけにシナリオ、キャスト共に

相当練りこまれています。

白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽 

いずれも原作が素晴らしいです。必読と言っていいでしょう。

映像については、『白い巨塔』は財前教授の呆気ない最期と、自死した

田宮二郎の姿が被って、失礼ながら作品として完結してしまった感があります。

唐沢寿明江口洋介では如何ともしがたいでしょう。。。

白い巨塔 [DVD]

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 あと、木村拓也の「華麗なる一族」も悪い冗談でした。

航空行政と空の安全、サラリーマンの矜持という3つのテーマに

見事に切り込んだ上、長編小説として全く破綻を感じさせなかった

沈まぬ太陽』は、やはり山崎豊子の大傑作。

映画も、渡辺謙の好演に加え、「悪役」三浦友和がいいスパイスに

なっていましたね。

沈まぬ太陽 スタンダード・エディション(2枚組) [DVD]

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                       以上 ふにやんま