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ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

剣道一直線!(やった事ないけど)

スポーツや武道では、その競技を舞台にした、フィクションの傑作が出てくれるとラッキーです。

それがコミックだとなお良し、アニメ化までいけば万々歳。

ファン層の拡大と、競技人口の拡大に間違いなく寄与します。

代表格は、やはりキャプテン翼高橋陽一)でしょう。

Jリーガーの中にも、キャプツバを読んでサッカーを始めた、という選手はたくさんいるそうですし。

レアル・マドリードの会長が、ライバルFCバルセロナを妬んで、「なんで翼を、レアルに入れてくれなかったんだ」と漏らした話は有名です。

 

柔道ならば『YAWARA!』浦沢直樹)があります。

漫画をきっかけに、柔道を始めた女性選手がいるという事だけでなく、女子が柔道をやることへの、世間の偏見そのものを無くした、という大功績があると思うんですね。

全日本柔道協会は、浦沢直樹氏の銅像を建ててもいいぐらいかと。

 

競技人口のプラスには寄与していないかも知れませんが(むしろマイナス?)

『柔道部物語』小林まこと)も、傑作だと思います。 

高校柔道部のいかにもな実態と、リアリティに溢れた練習、試合の描写。

ラスボスにふさわしい最強且つ最高のキャラクター、西野新二も衝撃的でした。

柔道部物語(11)

柔道部物語(11)

 

バスケットボールは『SLAM DANK』『黒子のバスケと、ヒットを比較的 近い間隔で連発させ、国内の球技における勢力図に近々影響が出てくると見ています。今日は「B.LEAGUE」のお披露目もありました。

 

翻って、剣道です。

「剣豪もの」というジャンルは小説・コミック共に粒ぞろいですが、

(今、井上雅彦氏の表紙が頭に浮かびませんでした?)

競技としての剣道ものは、どうも貧弱な気がします。いかにも、描きにくそうですもんね。 

 ・顔が見えない

・判定が微妙

警察で剣道を長くやっていたかたに聞いたのですが、審判の主観に拠る部分が、判定では本当に大きいらしいですね。

そのかたは同時に「剣道も、フェンシングみたいに近代化せなイカンですよ」と、素人には大変に魅力的な事を言われてました。剣道家の皆さんには、怒らないで是非検討して欲しいものです。

試合を見ても、何が何だかさっぱり分からない競技に、青少年や世界への普及とか、ありえなくないですか?

 

その困難な「剣道もの」の世界にあって、金字塔のように輝く2作品。

 

六三四の剣村上もとか)1981年連載開始

六三四の剣 (24) (少年サンデーコミックス)

六三四の剣 (24) (少年サンデーコミックス)

 

 「少年編」「高校編」に分かれていますが、いずれも面白い。

六三四の父ちゃん、母ちゃんがいずれも魅力的。剣道界での通り名は、「岩手の虎」と「東北の鬼ユリ」

少年、六三四が盟友にして最大のライバル、修羅と共にたくましい青年に成長していく姿は、お子さんを持つ親御さんに、是非読んで頂きたい。

村上もとか氏は、『JIN‐仁‐』ばかりじゃないんです!

(これも悶絶するぐらい面白いですが)

 

そして、今をときめく誉田哲也氏の3部作+最新作

武士道シックスティーン2007年

『武士道セブンティーン』2008年

『武士道エイティーン』2009年

『武士道ジェネレーション』2015年 (完結編らしいが未読です)

作品の中身には全く触れませんが、実際に剣道歴のあるかたも、そうでないかたも、どちらも楽しめる(ここ大事)であろう、一級のエンターテイメントです。

武士道シックスティーン

武士道シックスティーン

 

  

武士道セブンティーン

武士道セブンティーン

 

 

武士道エイティーン

武士道エイティーン

 

  

武士道ジェネレーション

武士道ジェネレーション

 

続き物で、しかもこれだけ分かりやすいタイトルです。なにも画像入りで4冊全て紹介する必要はないのですが、この表紙のイラスト大好きなので。

有名な長崎訓子の作だけあって、さすがに味があります。

あと、このシリーズの装丁、いずれもスピンドル(本の栞紐)が赤白の2本になっているんですよ。

剣道の試合で、審判が上げる旗の色を模してるのでしょうが、これはヒットですね。

池田進吾(67)〈イケダ・シンゴ(ロクナナ)〉さんの装丁です。

 

マイナー(失礼!)競技には、入門編となるコミックやフィクションが不可欠だと思います。

競技人口が少ない=ルールも面白さも知らない人が多い中、それでも魅力ある話を描ける人は、真の実力者ということでしょう。

誉田哲也氏の『姫川玲子』シリーズ、警察ものが苦手な私も大好きです。

                  以上 ふにやんま