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ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

就活生、あるいは若い社会人の皆さんに

人生観 ビジネス 読書

ちきりんさんの8月のブログから。

最近では一番納得がいくというか、その通りだなと思った文章です。

是非とも、若い社会人の皆さんに読んで欲しい。

d.hatena.ne.jp

寅さんの歌にもあるように、

「ドブに落ちても根のある奴は、いつか蓮(はちす)の花と咲く」

(私、ずっと「実のある奴」と覚えていました。こっちのほうが良くないですか?と開き直って不遜なことを言う私)

これは社会人を長くやっていると、真理だと実感します。

いるんですよ、1割の芯のしっかりした奴は。

 

話は変わって「若い社会人」候補の就活生の皆さん、ちきりんさんの記事を何度も読み返して欲しいし、友達とも共有して欲しいのですが、今日の論点はそこではありません。

入社後に、「しまった!」という事にならない為にも、

「業界について、事前に調べるという基本作業を怠らないこと」

という話です。

 

たとえば金融。分かりやすいところで銀行にしましょうか。

文系の学生さんなら、一度は候補に挙げて検討すると思います。

理系でも、結構な数の卒業生が銀行に就職しますよね。

地元志向、全国志向、いずれの場合でも選択肢となりえますし。

採用人数が、小売業界と並んでいまだに莫大ですから。

 

池井戸潤さんの銀行もの、かっこいいですよね。

『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』

『七つの会議』『ロスジェネの逆襲』に、最新作『イカロスの翼』等。

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

 

  

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

 

  

七つの会議

七つの会議

 

銀行業界の入門編になるし、実態も確かにこんな感じなのでしょう。

ただしドラマは要注意。

旦那が堺雅人で奥さんは上戸彩

そんな美男美女の夫婦、見たこと無いって!

たとえ不祥事を起こしても、臨店で乗り込んで来るのは花咲く杏ちゃん。

むしろ来て欲しいし!

「高給取りで、周りは美人ばっかり!」

「不正があれば見逃さない。同期で小料理屋に集まって、反撃の作戦会議!」

「飲み屋のツケは倍返し!」

と、夢見る学生さんが多いのもよーく分かります。

(いや、そんな学生一人もいないって。しかも女子学生の観点まるっぽ抜けてるし)

 

でも、銀行に真剣に就職を考える学生さんがまず読むべきは「はみ出し銀行員」横田濱夫さんの本だと思うんですよ。

(最近お名前を聞かないのですが、どうされているのでしょうか)

 

『はみ出し銀行員の勤番日記』1992年 

はみ出し銀行マンの勤番日記 (角川文庫)

はみ出し銀行マンの勤番日記 (角川文庫)

 

 『はみ出し銀行マンの珍事件簿』1995年 

 等、「港の見える丘銀行」

(作者は、実在する銀行であることを認めていません)

を舞台に、銀行内の社内行事、恋愛事情に不倫に不正。

今をときめく「臨店」は勿論、社宅内のヒエラルキーや銀行人事の減点主義といった銀行業界のリアルな内情が、赤裸々に綴られています。

 

「なんだ20年前の本かよ」

「今は全然違うんじゃねーの」と思った学生さん、

君は甘い!

会社というものが、まるで分かっていない!

学生だから当たり前か。。。

 

日本の会社で偉くなる人と言うのは、良かれあしかれその会社の社風というか、カラーを凝縮したような人が殆どです。

そんな人ばかりの幹部チーム、ボーダーの中に、社風にあまり染まってはいないけれども、極めて優秀だという評価の人がごく僅かだけ加わります。軌道修正役ですね。

これが日本企業の、経営陣の基本構成です。

役員クラス程でなくても、支店長や部長でも社風の濃縮度はかなり高い。

「わが社のエッセンス濃厚民族」が出世街道を歩む、というルールなんですね。

 従って、社風とか慣例とか基本的な経営方針などは、お化粧によって薄まったり姿を変えたように一見映ったとしても、20年ぐらいで簡単に変わるものではないのです。

「港の見える丘銀行」では、今日も横田氏の本に書かれているのと、同じような事件が起きていると確信します。

 業界研究が如何に大事か、そしてリアルな内情を少しでも把握するのに、自分が出来る方法は何か。

就活生諸君、調べることは山ほどあります。頑張ってね。

                  以上 ふにやんま