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ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

「装丁が好きな本」ベスト10!

シルバーウイーク中に、こちらのブログを拝見しまして、

私も「あるある!好きな装丁ある!」と思った訳です。

ominote.hatenablog.com

会社の昼休み、早速メモしていったら、すぐにベスト10が出来て

しまいました。これは良いテーマですね。

はてなブログの「今週のお題」で、是非募ってみて欲しいものだなと。

 

選考基準は、次の3つです。

①「この装丁じゃなければ駄目だ!」と言い切れる、本文との一体感。

②本文と装丁がスィングして、互いに価値を高めあっている。 

③内容について、過度に説明的ではない。

ominoteさんが挙げられている、『失はれる物語』乙一 、私も大好きですが、

重複を避けてエントリから外させて頂きました。

 

『アナザー』綾辻  行人 (挿画)遠田志帆 (装丁)鈴木久美

Another

Another

 

真っ先に浮かんだのが、この本です。

見埼鳴の両眼を、表紙と背表紙に分けて(変な表現ですが)置いた仕掛けが絶妙。

読者の視野に、両眼が同時に入る事がないので、読中に「あっ!」となります。

コミックは仕方なく?眼帯で表現していますが、1枚勝負の表紙ならでは。

綾辻氏だと、『フリークス』の表紙も遠田志帆(えんだしほ)さんですね。

こちらの装丁も大好きです。 

フリークス (角川文庫)

フリークス (角川文庫)

 

 

 

屍鬼(上下)』小野不由美 (挿画)高橋新策 (装丁)新潮社装幀室 

屍鬼〈上〉

屍鬼〈上〉

 

  暗くて分かりにくいかな。。。

屍鬼〈下〉

屍鬼〈下〉

 

屍鬼』の挿画がいいのは、上巻で日本の土着性、下巻で異国風の違和感を

表現しているだけでなく、原作の挿画へのオマージュにもなっているところ

だと思うんですね。

特に下巻、洋館の構図には思わずニヤリとさせられます。 

呪われた町 (下) (集英社文庫)

呪われた町 (下) (集英社文庫)

 

 

 

武士道シックスティーン誉田哲也 

(イラスト)長崎訓子 (デザイン)池田新吾(67) 

武士道シックスティーン

武士道シックスティーン

 

前にも書きましたが、長崎訓子さんのPOPなイラストと、剣道の試合での

旗を模した赤白2本のスピンドル(栞紐)が最高。シリーズ4冊あります。

 

 

『4TEEN』石田 衣良  (写真)菅野健二 (装丁)新潮社装幀室 

4TEEN

4TEEN

 

 『6TEEN』は、単行本と文庫で装丁が変わってしまうのが残念。

私としては単行本で揃えるほうがお勧めですが、入手しにくいかも。

パッと見ても、まじまじと登場人物と重ねあわせながら見ても、

やっぱりいい。そんな写真ですね。

 

 

『ホルモー六景』万城目 学  (挿画)石居 麻耶 (装丁)岩瀬 聡

ホルモー六景

ホルモー六景

 

 『鴨川ホルモー』と比較して、僅差でこちら。

勿論前作あっての続編なんですが、この装丁が大好きなので。

タイトルのロゴ・配色、イラスト共に「京都の青春」全開です!

 

 

『冷たい校舎の時は止まる』辻村 深月  

 Amazon電子書籍は、挿画・装丁情報が入っていませんでした。シヨック。

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

 

私にとって「こちらの装丁じゃなくちゃ駄目だ!」本の筆頭格。

講談社ノベルズ(上中下)ではなく、講談社文庫(上下)のほうが

圧倒的に好きです。

過度に説明的ではなく、読後には「なるほど」と納得する。

本文との距離感と、ひんやりした感触が伝わるような画風がドンピシャです。

 

 

『ツナグ』辻村 深月 (写真)川内倫子  (装丁)新潮社装幀室 

ツナグ

ツナグ

 

辻村氏だけ2冊でえこ贔屓っぽいですが、これは文句なしですよね。

「『ツナグ』は、これしかない!」という装丁。

文庫本や、絵は出しませんがストーリー的に近い黄泉がえり等と

比べると、段違いです。

ジャケ買いが続出したのも頷ける装丁の傑作。勿論、中身もです。

 

 

 火車』宮部 みゆき 

火車

火車

 

 

火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

 

挿画は単行本、文庫本いずれも同じかたのようですが、正解だと思います。

甲乙つけがたい出来になった稀有な例に。

文庫の赤のトーンもいいし、単行本に滲み出た都会の孤独感も捨てがたい。

 

 

『チョコレート語訳 みだれ髪』俵 万智 

チョコレート語訳 みだれ髪

チョコレート語訳 みだれ髪

 

小説が続きましたので、短歌集なども。

単行本の最新版は装丁が変わっていますが、私にとっては、この本はこの装丁

しかあり得ません。

続編〈Ⅱ〉も同じ写真家、同じモデルのかたのように見えますが、与謝野晶子

危うい短歌の世界を、こちらの方が上手く伝えていると思います。

 

 

『白』 原 研哉 

白

 

コミュニケーション・デザイナーの大家、原 研哉氏の評論集です。

確認するまでもないと思い未確認ですが、原氏ご自身の装丁で間違いないでしょう。

中身も硬質な評論でありながら、詩のように美しい流麗な文章で何度も読み返してしまいます。これだけ文章の上手いデザイナーは稀有な存在かと。

原氏の著作は紙質や色味まで、シンプルでも凝りに凝った装丁のものばかりで目を楽しませてくれます。

 

 

グインサーガ外伝6 ヴァラキアの少年』 栗本 薫 (挿画)天野 喜孝

グインサーガ外伝9 マグノリアの海賊』 同上

ヴァラキアの少年―グイン・サーガ外伝(6) (ハヤカワ文庫JA)

ヴァラキアの少年―グイン・サーガ外伝(6) (ハヤカワ文庫JA)

 

 

マグノリアの海賊―グイン・サーガ外伝(9) (ハヤカワ文庫JA)

マグノリアの海賊―グイン・サーガ外伝(9) (ハヤカワ文庫JA)

 

最後は、かなり趣味的に。

偶然どちらも外伝になってしまいましたが、どうしても絞りきれず、同じ

シリーズから2冊を選んでしまいました。

未完の超長編、『グイン・サーガ』屈指の人気キャラクター、イシュトバーンは

天野喜孝氏の絵が一番しっくりきます。

栗本氏がどなたの絵を気に入っておられたかは、今となっては分かりませんが、

長編だけに色々事情が出てくるのでしょう。表紙、扉絵、本文イラストは、

正伝130巻・外伝22巻の間に、4人のかたが担当されています。

天野氏は2代目で、正伝20-56巻、外伝6-9巻を手掛けておられますが、

発売の都度、挿画が楽しみなかたでした。

あでやかで耽美的な天野氏の画風が、ファンタジー『グイン・サーガ』の

世界に鮮やかなイメージを吹き込んでくれた功績は大きいと思います。

 

 

「装丁が好きになる」には、装丁とスィングするだけの内容が伴っている事が必須条件でしょう。

大勢で「好きな装丁の本」を挙げていけば、面白い本がたくさん集まるかと。

「残念な装丁の本」も楽しいかも。名前は挙げ辛くなりますが。。。

 

尚、どう甘く数えても、10冊以上になってしまいました。

「ベスト10ちゃうやん!」

「順位も付いてないし!」

愛すればこそ、ということで。どうかご容赦ください。

これでも泣く泣く落とした本が、まだまだあるんですよぅ。。。

 

※挿画・装丁に携わったかたのお名前が、明記出来なかった本が数冊ございます。

「好きだ」と言って挙げておきながら、大変申し訳ございません。

 

以上 ふにやんま