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ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

15年9月 面白かった本はこいつらだ!

このテーマなら年間12日は、ブログネタに困らないじゃないですか!月末当日、それも9月にきてというのがやや悔やまれますが、何という新発見。

でも、来月末にはしっかり忘れていそうな気が。。。

シリーズ化するつもりが最初だけで完全に忘れてしまい、その後恥ずかしいので削除した投稿が、実は過去にいくつもあるので。

 

【注意】この投稿は「叙述トリック」本の紹介を含みます。

予備知識なしに本を選ぶことが、殆ど無い私のようなかたは別ですが、

・「叙述トリックを使用している」事を事前に知りたくない

・且つ、未読の著名な「叙述トリック」本を残している

かたは、以下読まないほうが無難かと。

 なお「どういう叙述トリックなのか」は、一切触れていません。

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 大人な空白

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『殺戮にいたる病』我孫子武丸

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

 

 『〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件』早坂 吝

○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)

 

本格ミステリとか、フーダニットものとか言われるジャンルはどちらかと言うと苦手です。

唯一の例外で読むのが、「叙述トリック」ものですね。

十角館の殺人綾辻 行人も、普通だったら途中でやめてしまう流れですが、叙述トリックものだと分かっていたので、何とか読了することが出来ました。

『葉桜の季節に君を想うということ』歌野 晶午 

ハサミ男』殊能 将之 

『向日葵の咲かない夏』道尾 秀介

イニシエーション・ラブ』乾 くるみ  等々、有名どころは大体読んでいると思います。

根こそぎ読もうというつもりはないので、9月でひと段落つきました。

未読で心残りは、筒井 康隆 御大のロートレック荘事件』ぐらいでしょうか。

 

叙述トリックものの場合、私は本格ミステリ好きでも何でもないので、途中でトリックを見破ろうとか、露ほども思っていません。

手に取る動機はただ、

「綺麗に斬られたい」

「やられたーっ!と絶叫したい」 

のみです。

その基準でいくと、『殺戮にいたる病』、十分合格でした。

もう、縫合も要らないぐらい綺麗に斬られましたね。テープで押さえときゃ、くっつくだろう、みたいな。

やっぱりこのジャンルは面白いわ、と再認識です。

 

そして『〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件』

叙述トリックおすすめ本10選」等にはまず入らないのでしょうけれど、

(理由は、読んで頂ければ分かります・・・)

個人的には大好きです。アイデアが面白いので、オールOK。

叙述トリックの、新たな可能性を見せてくれた」とまで言うと、これから読むかたに読後怒られそうなので、やめておきます。

一応、伏線になっている表紙のイラストが、ちょっとハズしているのが惜しいところ。

 

月間MVPは、

 『闇に香る嘘』下村 敦史 (第60回江戸川乱歩賞受賞)

闇に香る嘘

闇に香る嘘

 

 「なんだ、今頃読んでるのか」と言われそうですが。

偶然ですが、これも叙述トリック的な要素が入っております。

主人公が盲目という、「やりたい放題」の設定ではあるものの、

そこは作者が節度をもって、ストーリーのメインには絡ませていないので、ご安心を。

中国残留孤児問題という重いテーマと、娯楽性のあるミステリーとしてのバランスが取れた、乱歩賞にふさわしい傑作です。

 

作者の下村氏の経歴がまた凄いんですよ。 

下村 敦史(しもむら あつし、1981年7月9日 - )は、

日本の小説家・推理作家。

京都府生まれ。1999年に京都府立向陽高等学校II類理数系を

自主退学し、同年大学入学資格検定合格。

2006年より9年連続で江戸川乱歩賞に挑戦。

2014年、5度目の最終候補となった『闇に香る嘘』

(応募時のタイトルは『無縁の常闇に嘘は香る』)で

第60回江戸川乱歩賞を受賞し小説家デビュー。

選考委員の有栖川有栖は「相対評価ではなく、絶対評価でA」、

今野敏は「自信をもって世に出せるものを送り出せた。

ぜひ期待してほしい」と語った。 出所:wikipedia

「虚仮の一心」かよ!と、笑われることもあったのではとお察しします。

あきらめずに夢を実現したんですね。若いのに、偉いですねー。

何とか乱歩賞を、という強い思いが無ければ、『闇に香る嘘』設定は、きっと手に余ったと思います。

残留孤児問題には、膨大な調査を要したはずですが、途中で作者の年齢を確認して、その若さに驚くほどの消化ぶり。

「賞の価値を高める受賞作品」というのは、なかなか出ないものですが、これからの乱歩賞のレベルをグッと引き上げましたね。

 9年連続の挑戦とか聞くと、ブログの更新でフーフー言っている自分が恥ずかしくなりますが。

 そうそう、9月は

『ノボさん-小説 正岡子規夏目漱石』伊集院 静 

も面白かったです。

しばらく、伊予弁が口をつくぞなもし。

ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石

ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石

 

                     以上 ふにやんま