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ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

文豪あれこれ:その① 文豪とは?

 『ノボさん 小説 正岡子規夏目漱石

伊集院 静 を読みました。

ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石

ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石

 

子規の辛い晩年を含めてなお、爽やかな明治の

青春小説と言えるかと思います。

ここでの漱石は、帝大文学部 随一の秀才である

一方、落語が好きであったり、知己に篤い好漢

として描かれています。

 

作品だけでなく、人間・漱石に興味のあるかた

はこちらも是非。 

『先生と僕-夏目漱石を囲む人々ー』香日ゆら (全4巻)

先生と僕? (―夏目漱石を囲む人々―)

先生と僕? (―夏目漱石を囲む人々―)

 

寺田寅彦芥川龍之介等、当時の若手文壇の

スターが、漱石を慕って自然と集っていた

雰囲気が伝わります。 

コミックですから、ある程度のキャラクター化

は仕方ないですが、「漱石愛すべし」の念を

強くします。

 

日本の文豪と言えば、漱石森鴎外の二人、

というのが定説ですね。

異論は全くありません。

文豪というのは作品の質・量は当然として、

・教養の深さ

・後進の育成への尽力

・後世への影響力

の観点で評価されるべき、というのが私の

定義です。

どうしてもと言われたら、谷崎潤一郎

わずかに、かすっている程度でしょうか。

 

最初に挙げた「教養」については、良いまとめ

がありました。

夏目漱石はなぜ傑作を作れたのか?・売れるライトノベルを書くポイント

出所:ライトノベル研究所

引用します。

 夏目漱石(本名・夏目金之助)の大学予備門からの友人で、生涯の親友であった正岡子規は、漱石のことを次のように褒めています。

「ふつう、英書を読むものは漢書が読めず、漢書が読めるものは英書が読めないものだが、両方できるきみは、千万中の一人と言っていい」

 漱石は子供の頃から漢文学((古典中国語の作品群)に興味を示し、家にある書物をかたっぱしから読んでいました。
 また、漢学の塾に入り、『史記』『孟子』『論語』『中庸』といった中国の名著に触れました。彼はその後、自分で漢詩文を作るようになります。もちろん、江戸時代の小説や和文(日本の古典)も読んでいます。

 帝国大学英文学科(東大の前身、当時の日本一スゴイ教育機関)に進み、英文学を学ぶようになりました。

 これによって、中国の古典文学も、英文学も両方マスターするという希有な教養を手に入れたのです。  

大学卒業後、漱石が英語教師になって、松山の中学校に赴任すると、下宿先に親友の正岡子規が押しかけてきて、居候を始めました。子規は、後に俳句の革新を成し遂げた、歴史的偉人です。
 子規は、俳句仲間を集めて、毎日、句会を開いてどんちゃん騒ぎをしていたため、漱石は勉強に専念できず、仕方なくその輪に加わります。そこで、子規から俳句の指導を受けました。
 俳句というのは五七五の短い文章のリズムの中で、広い世界を表現し、雅を探求する文芸です。
 漱石は、結局、俳句にはまってしまい、生涯で2527句を作り、『漱石俳句集』などといった句集を出しています。 

 漱石は、その後、文部省から英語研究のために二年間イギリス留学をするように命じられます。
 当時のイギリスは、世界でもっとも繁栄し、数多くの植民地を持っていた大帝国。文化と科学技術の中心地です。
 彼は、シェークスピア研究家ウィリアム・クレイグのところに通って、最も優れた英文学作家シェークスピアについて教えを受けます。 

 さらに、文学、歴史、哲学、心理学、社会学、生物学、美術などあらゆるジャンルの本を大量に買い込んで、読みあさりました。特に小説家ジョージ・メレディスと、チャールズ・ディケンズの作品をよく読んだそうです。メレディスは漱石の初期の作品に影響を与えています。

 

なるほど。

明治の小説家というのは、漢詩漢文は読み書き

まで出来て当たり前。

大和心を伝える古典や和歌、江戸文学は勿論、

俳諧にも通じていて、書画陶芸にも一言あり。

西洋文学や哲学も、今必死に勉強しています、

というのがスタンダードだった訳ですね。

 

ちなみに「ライトノベル研究所」さん、

引用させて頂いておいて言いにくいのですが、

なんだか違和感ありありの事も同時に書いて

ありました。

夏目漱石はなぜ傑作を作れたのか?

日本を代表する文豪、夏目漱石が傑作を作れたのは、当時の日本で誰も得ることの出来ない知識を得、誰も経験したことがないことを経験したからです。  

そうなんですか?簡単に断言していいんですか?

じゃあ、ジョン万次郎は傑作を書けた可能性が

高かったのですね。勿体無い事をしました。

日本語で書かれた小説や書物しか読んでこなかった他の作家に比べて、圧倒的に大きいアドバンテージです。作家の発想というのは、つまるところ、頭に蓄積された知識、経験の中からしか出て来ません。
 他の作家が知らない外国の文学、古典に触れているというのは、それだけ他の人とは違う、質の高い発想ができるということです。

それは作家というものを、あまりに機械論的に

捉えてないですか?

イギリスの首都ロンドンで生活するという希有な経験をした上に、そこで偉大な文学に触れ、あらゆる分野の教養を身につけた訳です。

ここまでやって、凡百の作家に劣るような作品を書く訳がないでしょう。

同じ経験を1万人にさせても、漱石級の作品が

書ける人なんか出てこないと思うんですが。

 

ライトノベル研究所」さんの文章に惹か

れるあまり、引用が長くなってしまいました。

これでは「かたや鴎外の場合は、」と続けられ

ないではないですか。

私、鴎外派なのに。。。

鴎外については、日を改めてということで。

楽しみは、後にとっておかせてくださいまし。

(既に鴎外調)

 

【おまけ】

「鴎外、漱石と今頃言われても」

「古典はどうしても後回しにしてしまうなー」

というかたに、

『風呂で読める文庫100選』 フロンティア文庫

をお勧めしようとしたら、まさかの休刊。 

www.yomupara.com

2014年9月で製造中止だそうです。悲報。

在庫のあるうちに、揃えておけばよかった。

 

スマホでもタブレットでも、防水カバ

ーがあるやん」「それでAmazonの無料

本から読んだらええんちゃうの?」

と何故か関西弁で聞かれそうですが、それ私

自身が、やったことないので。

「風呂文庫」は本自体がALLプラスチック製

なので、安心感が違います。

湯船に浸けても平気ですから。

 

↓ 風呂に置いておくと家族全員が自然に読みます。安いもんです。

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話が飛びましたが、日本の二大文豪について

書くなんて、私にはもともと荷が重い話です

から、気楽にいきますね。

         以上 ふにやんま