読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

誤字脱字は何故いけないのか 〜新入社員諸君

少し遠回りしたところから入ります。

 
冠婚葬祭や火事見舞いといった決まった機会は別にして、人に贈り物をする時に、基本的に現金は失礼だというのは常識ですよね。
 
では、何故失礼なのでしょう?
 
お金はあって困るものでなし。相手の好きなものを買ってもらえるし、現金がベストじゃないの?という意見もあるはず。
 
「生々しいから」
「施しみたいだから」
目上の人には、それもあるでしょうね。
 
正解などないのかもしれませんが、私の考えはこうです。
 
「相手の事を考えて動いた、事実の裏付けが無いから」
 
現金以外のものを贈る場合、相手に喜んでもらえるものは何か、必死で考えますよね。
 
相手の為に頭と時間を使い、自分の気持ちが少しでも相手に伝わるようにと苦心するはず。
これが相手に対する、敬意や感謝の現れだと思うんですよ。
 
「大事に思っているあなたの為に、知恵を絞って一生懸命に選んだ品です。どうか受け取ってください」
そう言えるのが、贈り物のあるべき姿ではないかと。
 
 現金には、この誠意がこもりません。
 
「お金は尊いもの」
「額に汗して働いて得た、貴重な対価」
というのは、位相の違う話です。
 
お店に足を運んで何件もはしごをして、品物を選ぶという誠意。
 
「もしかしたら、相手に気に入ってもらえないかも」という、リスクを取る覚悟が現金には無いんですね。
 
Amazonの「欲しいものリスト」の公開機能とか、ものすごく合理的に見えますが、いかにもアメリカ人的な発想だと思います。
それって、
「今度のプレゼント、何が欲しい?」
と事前に聞くのと変わらないですよね。
出産祝いをグループで贈る場合とか、品物が重複しやすい場合はいいと思うんですよ。でも心のこもった贈り物は、決してそこからは生まれないと思います。
 
回り道が過ぎてすいません。
翻って、社会人のビジネス文書を考えてみましょう。一番分かりやすいのは、お得意先へのメール文書でしょうか。
 
そこに誤字脱字があると言う事は、書き上げた後に、しっかり読み直しをしていないという事。
 
読み直しをしていないという事は、相手を軽んじているという事でしょう?
そう取られても、仕方がない訳です。
「俺はその程度の扱いかよ」と、お得意先に言われても反論できない。
それを失礼と言わずに、何と言いましょう。
 
 「社内向けの連絡通なんかは、多少間違ってても良いから、早く出せ」
などと平気で言う管理職がいますが、冗談じゃありません。
そんな上司の言う事を聞いていると、いつかえらい目にあいます。
 
◯日頃から正しい日本語を書くように努める。
◯「てにをは」まで、神経を行き届かせる。
 
それがいざと言う時の、あなたの致命的なミスを防いでくれるのです。早くて正確なのがプロの仕事。どうせ働くなら、プロを目指しましょうよ。
 
慣れた仕事は、往々にして「舐めた仕事」につながり易い。
 
自分の書いた文章を、読んでくれる人への敬意と配慮を忘れてはいけません。
 
誇りを持って仕事をしたいなら、まず誤字脱字から気を付けるべきなのです。
 
今日は自戒も込めまして。
 
☆本稿の関連本 『新入社員諸君!』山口 瞳
新入社員諸君!

新入社員諸君!

 

                      以上 ふにやんま