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ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

薄型たばこのメリットは薄くない

ビジネス

正式な呼び方は分かりませんが、箱が薄いタイプのたばこの種類が最近増えてませんか?

飲み屋さんでたばこメーカーのキャンペーンガールが配る、サンプルの箱みたいな薄いやつです。

細くてやたらと長い、女性ターゲットの低タール・メンソール系たばことは違いますよ。


私が喫っているのは、正式名称だと

メビウス・モード・スタイルプラス・6』ですね。

 ↓ こんなヤツです。真正面から見ると、何の変哲もありません。

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これを上ないし横から見ると、厚さが通常のたばこの半分。驚くほど薄いです。

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(上の画像)  MEVIUS Mode Style Plus 6 を吸ってみた | 口約束製薬 - 生の百味

 

その薄い箱に本数は通常のたばこと同じで、10本×2列、20本が入っています。1本1本のたばこは、従来のものに比べて直径が半分ですから滅茶苦茶細いです。

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「これはいいじゃん」ということで、私は割と早い時期からの愛用者です。

最初の頃は物珍しくて「なんじゃそれ。メンソールちゃうんか?」みたいな事をよく聞かれましたが。

 

顧客のメリットとしては、

・かさばらない    の1点のみです。      

ワイシャツのポケットに通常のたばこを入れると、どうしても大きく膨らんでしまい、常々カッコ悪いと思っていたのですが、薄型たばこなら大丈夫。カバンに入れても嵩張りません。

 

発売当初はボックスの中に小さなリーフレットが入っていて、

「新開発特殊フィルターで、従来のたばこと変わらない喫い応えを実現」

みたいなことが書いてありました。今は入っていませんが。

フィルターの抵抗を上げることで、喫い終わりまでの時間を従来の太さのたばこと同じにあわせました、ということだと思います。多分。

細いからあっという間に喫い終わる、なんていう事はなくて、1本@の喫煙時間は確かに従来のたばこと変わらないように出来ています。「損した感」はありません。

ユーザーのメリットは、後は特になし。キッパリ。

 

ところがどっこい今日の本題なのですが、これって供給側にとっては相当メリットがあるはずなんですね。

 ◯たばこ葉のコストが4分の1程度になる

密度及び高さが従来のタバコと同じとするならば、円柱の体積の 公式から分かるように、直径が半分になれば体積は4分の1。たばこの原材料費で一番高額と思われる、たばこ葉の使用量は激減します。葉の密度が少し高いようにも見えますが、素人には判別出来ないです。

フィルターのコストについては、従来と異なる特殊構造が導入してあるとすると、そのコストと体積減のコストの差分がプラスかマイナスかは何とも言えません。

◯包材コストが半分になる

厳密には半分ではないでしょうが、箱やたばこ本体に使われる、紙やビニールのコストは一箱当たり半分近くになるはずです。何しろ販売総数が半端ないですから、こうしたコストカットの累積が効くんですね。

勿論タバコ本体と包材を合わせた、一箱@コストは間違いなくダウンになっているはずです。でないと開発の意味がありませんから。

◯倉庫費、物流費が半分になる

単価が変わらないのだから、売上@の物流費は、薄型たばこならば従来の半分になります。在庫金額@の倉庫費用も半分に。簡単な理屈ですね。

◯自動販売機の在庫量が倍になる

ベンダー(自動販売機)への投資コスト無しに、在庫が倍に出来る!メーカーにとっては、夢のような話です。

◯自動販売機への補充頻度が半分になる

上から必然的に導き出されますね。人件費が一番高い時代、これは効きます。仮に販売機内のタバコ全てが薄型に置き換われば、という試算もメーカーはしたでしょう。試算が終わってから、桁を再確認するぐらいのコストダウン額になったはずです。

分かりやすくする為に自動販売機を例に挙げていますが、これは小売店に於いても同じ事です。

JT社としては、この薄型たばこの構成比をなるべく上げたいのは山々だと思うのですが、こういった嗜好品は消費者は存外に保守的です。主力のメビウスブランドでなかなか薄型の構成比が上がらないので、業を煮やしていると見ますね。たばこは派手な販促が今や打てませんから。

たばこ税が、消費抑制の為にどんどんアップする中、JT社は自分達で何とか出来る税抜部分で、原価ダウンを何とか図れないか必死のはず。

増税分だけ値上げ、などという器用な事はなかなか出来ませんから、やむを得ず端数を自社で吸収せざるを得ないブランドもあるでしょう。

営業利益率を上げることで、どこまで消費量の減少に耐えられるか、という試算も日々繰り返しているはず。

JT社の事業整理においては、目玉と言われた飲料のジャパン・ビバレッジ社も、当初の広報発表を覆し、ベンダーごと売却の線で予想通り?決着しました。

少しずつ背水の陣を敷き始めたJT社が、経営資源をどこに集中させていくのか、薄型たばこを吹かしながら考えてみるのも一興でしょう。ステレオタイプに終わり。

 

【おまけ】

JTのHPでは、たばこのパッケージ画像ってアクセスフリーでは載せてないんですね。ビックリです。画像やブランド広告は、ID登録をしないと見れないようで。アクセスフリーなのは文字情報だけです。自粛なのか規制なのか知りませんが。やりにくい世の中だと嘆いているでしょうねえ。お気の毒です。

出所:www.jti.co.jp

         以上    ふにやんま