ふにやんま ー 世界の小所低所からー

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「活きいか」は呼子だという九州の共通認識。

最近は博多でも「活きいか」を出すお店が増えました。

ほんの十年前までは、高級寿司屋か割烹でしか置いてなかったのが嘘のようです。

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出所:http://kanzin.ti-da.net/d2007-12-9_2.html

 

下のような幟(のぼり)を出している事が多いので「活きいか」始めたんだなとすぐ分かります。夏の冷麺 (冷やし中華) みたいですが。

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出所:  活いか のぼり No.1165|のぼりストア

 

元々いかは非常に繊細な生き物で、生きたままの輸送には向かないとされていました。それが今は技術の進歩によって、活きいかを供給出来るエリアが広がり、中州や天神でも、手軽に活きいかが楽しめるようになりました。

活きいかは種類でいうと「剣先いか」が主流で、シャキシャキした食感と、上品な甘みが特徴です。「やりいか」と並んで、刺身で美味しい「いか」です。

※輸送については、下記HPを参照ください

活きいか自体が、九州域外からの観光客には非常に珍しい上、見た目のインパクトが強いので、今や魚を売りにした博多のお店では定番メニューのポジションを獲得しつつあります。

平均的な大きさの活きいかで、後づくり ( 刺身を食べた後に、耳や足の部分を天ぷらや塩焼きにして出すことを、地元ではこう呼びます)込みで3,000円ぐらいが相場でしょうか。活きいか一杯で、3~4人ぐらいに、刺身が一通りいきわたるぐらいですね。

刺し盛りよりも簡単で、単価が高い。お店にも売上・利益共にありがたい商材なのでしょう。

ホスト側としても、遠来のお客様に楽しんで頂くツボが多く、楽ちんな歓待メニューであります。

「何これ!身が白くない!」

透き通ったいかの身の美しさに歓声を上げてもらった後、

「足が動いてますよ」

「まだ身の中で、透明な血が循環しているのが分かりますか?」

「レモンを絞ってみてください。まだ跳ねますよー」等。

「天ぷら、柔らかくて美味しーい」と、100%言ってもらえますし。

 

だがしかし、出張のビジネスマンならともかく、九州を観光で訪れるのなら、博多の活きいかで満足してもらいたくないとですよ!

【ポイント1】

長距離輸送を経ない、活きいかはもっと美味しい

比較の問題であり、誰が悪いという訳でもないので、言うのはかなり気が引けるのですが、博多で食べる活きいかは、はっきり味が落ちています。透明な身が白く変わるのも早く、生命力の弱さを感じさせます。

確かに生きてはいるのですが、「生きているだけ」「ほぼ死にかけ」を刺身にしました、といったところでしょうか。西原理恵子氏が「死にたてピチピチの新鮮な魚」という表現を使っていましたが、そんな感じ。

魚でも、水槽や生け簀の活け魚より、キチンと〆た魚のほうが美味しいというのは常識ですよね。

魚の場合は血抜きや脊髄の処理、身の熟成など複数の要因が絡みますが、元来繊細ないかは、そもそも運ぶだけで味が落ちるようで。生け簀で活かしておくのも、ストレスで墨を吐いたらすぐに水を交換するなど、魚に比べて非常に手間がかかるそうです。

※活けいか輸送に関わる業者さんや、博多の飲食店さん、本当に申し訳ございません。輸送された活けいかでも、普通のいか刺しより圧倒的に美味しいし、お客様は喜ぶし、いい事ずくめなのですが、ここでは美味いもの至上主義を取らせてもらいます。

 

【ポイント2】

本当に美味い活きいかは、呼子(よぶこ)にあり  

これを否定するかたは、九州にはいないと思います。

あまり馴染みの無い地名でしょうが、呼子の朝市」ならば、聞いたことは無いでしょうか?

ちょうど11月4日に「唐津くんち」が終わったばかりですね。お城のある佐賀県唐津市街を15kmほど西に進むと、呼子町に入ります。住所は佐賀県唐津市呼子町。 

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漁港を囲んだ小さな港町ですが、ここは町のシンボルが「いか」!

自治体としても「いかの町 呼子」を公的に名乗る、まさに「いか尽くし」の町。

呼子のイカドットコム ←詳しくはこちら(上の地図も)

 

そして、ここの「活きいか」が素晴しい。わざわざ足を伸ばすだけの価値が、絶対にあります。 とにかく、いか料理のお店で溢れた町です。

行きつけのお店は決まっているのですが、呼子の各店をキチンと食べ比べた訳ではないので、特定のお店をご紹介することはやめておきます。

どのお店に入っても、ほぼハズレはないと思います・・・。

注)トップの料理画像は、もちろん呼子いかの活き作り。 

 

博多駅から最寄りの西唐津駅まで電車で1時間半。そこからは車でないと動けませんが、いかの味については別世界が待っていると思って頂いて結構です。

 

佐賀県呼子あり」

くれぐれもお忘れございませんように。

                                以上  ふにやんま