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ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

谷本真由美氏を読んでみた

森鴎外の好物は、ごはんの上にあんこ入りの饅頭を割ってのせて、煎茶をかけて食べる「 饅頭茶漬」だったそうですが、その話は置いておきます。面白いけど。

悪食というのは、いかもの食い、普通には食べないものを食べることと辞書にありますが、私の本選びにも少しその気があります。年の割にはという意味で。

「中高生に人気№1の作家」と聞けば山田 悠介氏の著作を一気読み。

「クラスで流行っている」と子供に聞けば王様ゲームの原作とコミックを即入手。
乙一二宮敦人氏とかもきっかけはこの流れですね。

KAGEROU』とか『火花』とかは手に取ることすらないですが。なんか今、チラッと余計なこと言ったような気がしましたがまあいいか。

勝間和代の本もほとんど読んでます。「ネット上でアンチの攻撃にさらされている」とか聞くと、黙っていられない。要は自分の眼で確かめたいタチなんです。

だからサッカーではACミランの試合だけは絶対見るようにしています。本田圭佑選手に対するメディアの評価が全然信用できませんから。彼がミランの役に立っているのかいないのか、セリエAで通用しているのかいないのかは、ゲームを見ないと分からないと思っています。

余談でした。

 

で、今日は谷本真由美氏です。

Twitterネーム「めいろま@May_Roma」で、5万人のフォロワーを持つアルファツイッターなんですよね。ツイートのほうを見たこと無いので、炎上履歴とか全く知りませんが。

とりあえず読んだのは、以下の4冊。他にも「これは絶対に売れたはず」という著作が4冊は残っているので、全部読んでみるつもりです。

『キャリアポルノは人生の無駄だ』(2013) 

キャリアポルノは人生の無駄だ (朝日新書)

キャリアポルノは人生の無駄だ (朝日新書)

 

 『日本が世界一「貧しい」国である件について』(2013) 

日本が世界一「貧しい」国である件について

日本が世界一「貧しい」国である件について

 

 『世界中で食べてみた危険な食事』(2014)  

世界中で食べてみた危険な食事 <a href=*1" title="世界中で食べてみた危険な食事 *2">

世界中で食べてみた危険な食事 *3


ノマド社畜~ポスト3・11の働き方を真剣に考える』(2013) 

ノマドと社畜 ~ポスト3・11の働き方を真剣に考える

ノマドと社畜 ~ポスト3・11の働き方を真剣に考える

 

悪くないと思いました。海外在住及び就労経験が長いだけあって話もリアルだし。

『世界中で食べてみた危険な食事』の中国編。中国人富裕層のバケーションに同行して、さぞや豪華な旅が楽しめると思いきや、セダンのトランクには何故か生きたままの鶏が2匹。

リゾートホテルに着くや否や、この鶏クン達はユニットバスで放し飼い。そして夕刻になるとユニットバスは、そのまま哀れな鶏クン達の解体場に・・・というくだりなどは、中国の食料事情を知る上で、ものすごく参考になりました。

とにかく中国人は、

自国産の食品、中でも加工されたものは一切信用しない

のだそうです。理由は簡単。どんなごまかしが施されているか分からないから。

表示された成分表、添加物や着色料、副原料の類は全くあてにならない。

精肉ならば大丈夫だろうと思ったら大甘で、「グラムいくら」で売るようなものには、平気で注射器で水をぶちこんで重量をごまかす(ホント「水増し」ですね)ような商習慣?が横行しているんだそうで。

だから元々食にうるさい中国人富裕層は、ロングバケーションには鶏をお共させていくんだと。一番安全で新鮮で美味しいのは、自分でしめて毛を毟って捌いた鶏なんだと。なるほど。

もう「ハハーッ」と拝むしかない中国人のしたたかさ。日本に生まれて良かったとも思いますが。

中国人は、自国民を全く信用していない

その事実をこれ以上、端的に物語るエピソードがあるでしょうか。

中国人富裕層に、日本から輸出した農産物がバカ売れとか、中国人旅行客がドンキホーテで日本製の食品を「爆買い」とか、これを読んで初めて得心がいきました。やっぱり現地のリアルな情報は大事です。


続いてノマド社畜~ポスト3・11の働き方を真剣に考える』

 第1章 ノマドブームの正体とは? から長文引用。

私はツイッターで「会ってください」と言われた、ノマド志望と称する学生さんに実際に会ったことがあります。この学生さんは「ノマド商法」にはまってしまう人の典型例かもしれません。お父さんは比較的名の知れた会社のサラリーマンでお母さんは主婦という、中流のサラリーマン家庭に育ち、公立の高校を経て、そこそこ有名な私立大学で文系の学問を専攻していました。大学にはほとんど行っておらず、彼が熱中しているのは、「ノマドになるための準備」や「アフェリエイトやブログを駆使したお金儲け」と旅行です。(中略)

「日本も独立心の強い若い人が増えてきたのかな、どんな子か会ってみよう」と、ワクワクしながら面会の場所に行きました。

ところがその学生さんは、会った初っ端から延々と「ノマドワーク」の素晴らしさを私に語ります。「ソーシャルメディアさえあれば、営業は簡単です。なんて言うか、自分のイメージを作るんですよ、ネットで。すごく簡単ですよ。イメージを作ればお客さんなんて勝手に来るんです。お金なんて勝手に入ってきますよ」「アフェリエイトですごく儲かるんです」「僕、将来ノマドワークで有名な〇〇さんみたいに、メルマガで儲けて会社を作りたいと思っているから、今、脈がありそうな人に声をかけているんですよ。起業ってマジで簡単です」

さらに、その学生さん、「システムなんて作るのは簡単だ」と、楽観的なことを言っているので、「システムを作るにはまずインフラが必要だと思うのだけど、その設計とか運用のことは分かっている?自分で設計はできるの?コーディングはどのくらいできるの?要件定義は?自分でできないのなら、専門家を雇うのよね。そのお金はあるの?」と聞くと、「そういうのは、ネットでヤフー知恵袋とかに聞けばいいんですよ。そうすると、無料で教えてくれる人がたくさんいるんですよね。ネットって助け合いでしょう。親切な人が多いから平気なんですよ。ほら、僕ってソーシャルメディアで評価高いじゃないですか。評価経済ってやつですよ。だから、他人にすごく信用されてるんです」

この学生さん、ネットで自分の「イメージ」さえ良ければ、誰かが助けてくれて、専門家の知識や援助は無料だと思っているのです。また、メルマガで儲けたいと言っているわりには、本人が書いた文章は読むに堪えず、商業媒体で執筆した実績は1回もありません。(中略)

ブログやアフェリエイトで稼いでいるお金は月数万円にも満たず、本をちょっと買って、2、3回飲みに行けば消えてしまうような金額でした。「ノマドになるのなんて楽勝ですよ。会社にも行かなくていいし」と言いながら、彼はMacBook Airの電源を入れ、「あなたにだけですよ」と「機密のビジネスプラン」なるものを見せてくれました。(中略)

この学生さんが所属する大学では、クラスやサークルの友達や知り合いの多くが、「ノマド商法」を行っている有名人のメルマガを購読しており、その人が推奨しているグッズは率先して購入し、その人物の勧めに従って、大学の授業を休んだり休学までして海外に旅行し、ネットで知り合った見ず知らずの人の家に泊まって、ブログの広告収入やアフェリエイトでお金を稼いでいるというのです。それも数人ではなく、どうもかなりの数に上るらしいのです。 

サークル同士の交流やノマド勉強会、シェアオフィスなどで出会った他大学の学生にも、そういう人がたくさんいるとのことでした。彼らが私の知っているITの職人や大学の研究者や医師などの「稼ぐノマドワーカー」のように、1日16時間働いたり、週末などもコツコツ勉強する姿はとても想像できませんでした。 ※太字は原文のまま

 面白いでしょう?

いえ、分かってます。面白いのですが、どうも「ネタ」感が拭えないような。

「ホントにこんな奴いるのか?」「しかも大学に大勢って、盛り過ぎだろ!」という突っ込みを入れたくなるのがここは当然かと。

先の中国人の鶏のエピソードは信用して、日本の大学生とのやり取りは疑うのかという矛盾に突き当たりますが。

「中国のことは知らないけれども、日本の大学生については多少は分かる。ここに出てくる学生像は、いくらなんでも実態とかけ離れ過ぎだ」と言えればいいのですが。

私、大学生のことなんて何も知らないですからねー。どうなんでしょう?

 

ぶっちゃけ、どうでもいいんですが。

 

ただ本意はどうあれ「炎上商法」とまで呼ばれるかたの文章は、さすがにアクの強さが半端ないことが4冊でよく分かりました。

本のテーマも「ワークスタイル」「女性の働き方」「英語」「自己啓発」「日本の制度と社会の硬直性」(もちろん欧米との対比で語られる)といった、ネットで叩かれやすいところをバンバン突いてきますし。

『キャリアポルノ』とか、何回読み直してもよく意味が分からない造語ですが、確かに扇情的で本が売れそうなタイトルだと思います。

谷本真由美氏、とりあえず人気者になるだけのセンスありと私の中で認定。

       以上 ふにやんま

 ↓ なんか勝手にリンクが出て消せません。