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ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

続きが見たい漫画

コミック

今年は懐かしの漫画が、世間を大いに賑わせました。

ハリウッドの権利切れで奇しくも邦画版となった「寄生獣」、あだち充の代表作「タッチ」の26年ぶりの続編「MIX」、週刊少年サンデーで再開された「MAJOR2」等々。

まだ 「懐かしい漫画」にしたくない、「続きが見たい漫画」を選んでみます。

 

1、『Z』相原コージ   

Z?ゼット? (3)完 (ニチブンコミックス)

Z?ゼット? (3)完 (ニチブンコミックス)

 

 

実写で映画化もされましたが、和製ゾンビものとしては秀逸な一作。

連載誌の廃刊で、今年5月に全3巻で終わってしまったことがあまりにも惜しい。いくら何でも作者の意図として、全3巻ではなかったと思います。

海外のゾンビものは大概見ているので、このジャンルに新しい発想を盛り込む事の難しさは分かります。

 

アイアムアヒーロー花沢健吾

 も、ここにきて失速感が否めませんよね?新しいアイデアが無いと、今やゾンビものって絶対ダレてしまう難しいジャンルになりました。 

アイアムアヒーロー 18 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 18 (ビッグコミックス)

 

 

『WALKING DEAD』

は確かに面白いですが、これは思いっ切り人間ドラマに振ったシナリオの作戦勝ちでしょう。ゾンビシーンになると既視感が否めません。

ただゾンビを連れたミショーン(日本刀を持ったドレッドの黒人女性)のお散歩シーンは、ビジュアル的に斬新でした。今後のゾンビものに影響を与えると思います。

Amazonプライムで、シーズン5の前半16話が9月に見れたのはたまげました。レンタルビデオより早いとは!さすがAmazon

その点『Z』は、 

切断されたパーツ(指とか)もゾンビ化する

感染は人間に限らず、食物連鎖で拡大する 

というアイデアの新規性がいいです。

さすが相原コージ氏。やられました。

2巻の冒頭の、冷凍ものの刺身を食べた定食屋の客が、ゾンビ化する話などは、いくらでも膨らみそう。

もともとストーリーが上手い人なので、オムニバス的な展開だけでなく、どこかの時点で話を止めて、みっちり描き込んで欲しいものです。



2、『ムジナ』相原コージ

相原コージ氏からもう一つ。かなりマイナーですが好きです。

忍者もののギャグ漫画でスタートしながら、最後は声を失うような凄惨な展開になっていきます。忍び、忍者と言えばカッコいいですが、大半はこんな無残な人生に終わったのだろうと思わせる、リアルな哀切感に溢れています。

ですがこれ、相原コージ氏の当初の構想どおりだったのかどうか?描いているうちにストーリーが変わってしまったと見ますがどうでしょう。

ともあれ、続編の重要条件である「主人公が死んでない」をクリアしていてなお且つ面白いのでエントリー。

※好き嫌いが相当別れるので、相原コージ氏の作風について予備知識のないかたにはお勧めしません。『Z』も同様です。青年誌連載ですしね。

 

 3、『アイシールド21』  原作:稲垣理一郎     漫画:村田雄介

「アイシールド名言集」の検索ヒット数で分かるように、男心をくすぐるスポーツ漫画。蛭魔さんカッケー。

ないもんねだりしてるほどヒマじゃねえ

あるもんで最強の闘い方探ってくんだよ 一生な

悪魔は神には頼らねえ

小市民たちはいつも挑戦者を笑う

高校編で完結してしまったので、大学編を見たいファンは多いはず。

五郎丸選手でラグビーが盛り上がった後は、アメフトが盛り上がるとたまりませんがね。それは無いか。ケケケ。

 

 4、『鋼の錬金術師』  荒川  弘

綺麗に完結したんだから、続編はいらないのでは?という声が聞こえそうです。

ですが、これは是非テイストを変えて続編をやってもらいたい。

作者も1巻の前書きで、

B級映画が好きです。

「なんじゃこりゃ!ムチャクチャだ!」と思いながらもあれよこれよと最後まで観てしまう、そんな感覚が好きです。

自分のマンガにもそのテイストを盛り込みたい、という思いから生まれた錬金術マンガ第1巻、(中略)

「こんな錬金術があるかい!」とつっこみながらおつきあい下さいませ。

と書いています。

連載誌側の意向もあるのでしょうが、ちょっとハードだったハガレンワールド。

推測ですけど、1巻の最後の列車強盗とのアクションや、アニメの第6話「国家錬金術師資格試験」みたいなノリのものが荒川弘氏はもっと描きたかったのではないかと。

世界観、舞台設定はそのままに、新主人公もアリ?

やっぱりエリック兄弟には、再登場願いたいかな。

 

 5、『NANA』  矢沢あい

休載したのが2008年だから、なんと今年で丸7年の中断!

もはや中断とは言えないレベルのブランクになってしまいました。

レンが死んで、ここから物語が大きく動き出すはずなのですが、未来のシーンが既に作中で描かれているため、頭の中で「その後のNANA」ストーリーが出来上がって、完結してしまっているファンも多いかと。

もういいよという気持ちと、やっぱり続きを描いて!という気持ちが相半ばする、珍しい漫画です。

NANAかっこいいですしね〜。

ただ『NANA』って、登場人物がガラケーで連絡を取り合うシーンが滅茶滅茶多いんですよね。しかも重要なシーンで。

昔なら発生しなかった問題ですが、終了後に時間が経つと現代モノの続編は難しくなりました。

ポケベル→ガラケースマホの急速な普及のせいで、時代設定の連続性が保てないんですね。

『NANA』が全部ガラケーなのは仕方ないのですが、今見たら違和感アリアリで素直に話に入っていけないでしょう。カッコいい若者たちの話ですから、こういうディテールは絶対に大事です!

続編をやるならトコトンやって、過去のガラケーのコマは全部描き直して、続編開始と同時に1巻から再刊行するというのはどうでしょう?

漫画史に残るリライトになりそう。言うのは簡単だけど。

「絵柄が変わると、テイストが変わってイヤだ」と言う熱狂的なファンのかたが必ずいそうですが、「あのコマがこうなったのか〜」と比較するのも面白いと思いますよ。各キャラクターのファッションとかも現代風にアレンジされるでしょうし。

携帯を描き直すということは、時代設定を変えるということですから、完璧主義の漫画家さんにとっては、かなりの改変量になると思います。

まあ夢物語ですね。

こういうことが書けるのもブログの魅力ということで。

                                                                           以上    ふにやんま