ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

秋元康先生への質問 『365日の紙飛行機』

NHK連続テレビ小説ってありますよね。朝の8時から15分間、勤め人には縁が薄い時間帯ですが月曜から土曜日まで、律儀に週休1日を守り続けているドラマです。

最近だとあまちゃん』が社会現象にまでなったように、実は日本中でものすごい数の視聴者がいるんですね。平均視聴率が20%いくかいかないかが尺度になるお化け番組です。

ですからこのドラマの主題歌は半年もの間、毎日毎日ものすごい数の視聴者が聞く訳です。これってすごいことですよね。個人的には平成6年『春よ、来い』の松任谷由美の同名の主題歌が一番耳に残っています。

あとはゲゲゲの女房『ありがとう』いきものがかり、『花子とアン』の『にじいろ』絢香あたりでしょうか。あまちゃんのオープニングテーマはインストゥルメンタル大友良英作曲)でしたが、これも知らない人はいないでしょう。

長いマクラ終了。

今はドラマが『あさが来た』で、その主題歌『365日の紙飛行機』をAKB48が歌っている訳です。ここまでがおさらい。

365日の紙飛行機

365日の紙飛行機

 

そしてAKB48の動くところ常に『眼鏡の錬金術師』秋元康 大先生が絡んでいらっしゃる。当然ながら『365日の紙飛行機』は作詞:秋元康作曲:角野寿和、青葉紘季となっています。

秋元康センセイ、いいんですよ。作詞うまいし。役所や大企業のお偉いさんには、国家錬金術師の証川の流れのようにで安心感を与え、大きなプレゼンも楽々クリア。なんてったって美空ひばり御大の代表曲ですから誰も文句は言えませんよね。

AKB48の楽曲はシングルカットされたものだけ、しかもその中のごく一部しか知りませんが、Everyday、カチューシャとか本当によく出来ていると思います。初めて聴いた時、ビリッと電撃が走りましたもん。

 

Everyday、カチューシャ

作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ

カチューシャ 外しながら

君がふいに振り返って

風の中で微笑むだけで

なぜか何も言えなくなるよ 

カチューシャしてる君に

僕は 長い恋愛中

同じクラス出会った日から

きれいになった今日までずっと・・・

世界中で一番似合う

髪を留めた天使の輪っか 

かーっ!うめーな、おっさん! 

(秋元氏、私よりだいぶ年上です。心の声ですので失礼をお許しください)

どんな50代だよと思いますが。もう数年で還暦ですよ。

 

かと思えば、

恋するフォーチュンクッキー

作詞:秋元康 作曲:伊藤心太郎

のように、タイトル1本勝負。「フォーチュンクッキー」を持ってきて軽く勝負をつけて、あとはメロディの邪魔にならない軽い歌詞を乗せて流すことも出来る。

作詞家としては自由自在の域ですね。

 

で、何が言いたいんだとなる訳ですが『365日の紙飛行機』です。

この歌、朝ドラの主題歌ですから、基本的に1番しか流れません。TVの視聴者は1番しか聞くことが無いわけですよ。1曲、自分で買わない限り。

ここからが秋元センセイのあざとさと言うか、ご商売に長けていらっしゃるところなのか、2番の歌詞がどうもテキトーなんですね。もちろん私見ですよ。

1番の歌詞の完成度、念を入れた仕上がりに比べて、2番があまりに雑。1番が完璧に出来ているだけに、比較すると一目瞭然です。

 

『365日の紙飛行機

作詞:秋元康

作曲:角野寿和、青葉紘季

2番から2箇所だけ抜きます。

人生は紙飛行機

愛を乗せて飛んでいるよ

自信持って広げる羽根を

みんなが見上げる 

折り方を知らなくても

いつのまにか飛ばせるようになる

それが希望推進力だ

アシスタントに下書きでもさせましたか? 

秋元センセイ、これはないでしょう。

「愛を乗せて飛んでいるよ」陳腐。

「自信持って広げる羽根を みんなが見上げる」意味不明。

「希望推進力」そんな日本語ないし。語感が固すぎて、ここだけ浮きまくってますけど。

2番全体が、秋元センセイ自ら全力で臨まれた仕上がりとは思えないのですけど!

 

いや、そんなにおかしくないじゃん?何言ってんの?と思われる方、1番と1フレーズずつ比較してみてください。レベルの違いは歴然ですから。

1番はメロディへの歌詞の乗せ方もとても良くて、老若男女を問わず口ずさめるように丁寧に作られています。2番の

人は思うよりも

一人ぼっちじゃないんだ

のように、メロディに歌詞を無理して乗せたようなパートが1番には1箇所もありません。これは絶対にドラマの主題歌であることを意識して、そうしているはずです。

分かりやすいのはカラオケですね。1番は耳で数回聞いただけで大体の人がドンピシャ合うはずなのに対して、2番は「ここはこう歌うんだったな」と意識しないといけない部分が4~5箇所はあります。歌詞がメロディに対して自然じゃないからですね。

秋元センセイにしては珍しく、分かりやすい「手抜き」じゃないですか?

1番のように見事に1箇所も引っかかりの無い歌詞というのは相当大変なはずで、秋元センセイの技量が十分に発揮されていますが。

だからこそ聞きたいのです。

秋元センセイ、2番の歌詞 流しましたよね?

誰にも言いませんから教えてください。

以上 ふにやんま