ふにやんま ー 世界の小所低所からー

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『人はなぜ格闘に魅せられるのか』

ゴールデンウイークに読んだ本です。大型連休と言っても暦どおりでしたが、まあ贅沢言っちゃいけませんね。

子供が大きくなるとそれぞれ予定が入ってくるので、何処か連れて行って!とせがまれる事もなくなりました。

楽ちんですし、まとめて本が読めるのは嬉しいのですが、小さなお子さん連れの家族を見ると懐かしかったりします。

椎名誠氏の、

家族が一緒に過ごす黄金時代は、あっと言う間に過ぎていく。

という言葉を、最近は折に付け思い返します。

 

『人はなぜ格闘に魅せられるのか』ジョナサン・ゴットシャル(2016) 

人はなぜ格闘に魅せられるのか――大学教師がリングに上がって考える

人はなぜ格闘に魅せられるのか――大学教師がリングに上がって考える

 

 

原題は「The Professor in the Cage: Why Men Fight and Why We Like to Watch」

Amazonレビューも1件しかない、かなりマイナーな本です。

格闘技歴のない大学教師が、MMA総合格闘技:Mixed Martial Arts)のオクタゴンUFCで使われる八角形のリング及び金網のこと。八角形で”リング”というのも変な表現ですが。用語が分からないかたは全く気にしなくて結構です。覚えても何の役にも立ちません)に上がるまでの記録ということで、リアル格闘系ノンフィクションを期待しましたが、ちょっと毛色の違う内容でした。

『格闘とは何か』文化人類学や動物学の見地から検証したパートがほとんどで、自身の体力トレーニングやスパーリングの記述が少なかったのは残念。

でも映画ファイト・クラブじゃないですが、男はなぜ1体1で闘いたがるのか? についての考察は、格闘技好きには一読の価値ありかと。類書のあまり無い部類の本です。

「決闘の文化史」(今考えました)みたいな断片的な書物はあると思いますが、その点でも本書は『綜合』ですね。

格闘技がお好きでないかたには、ひどく分かりにくい文章を書いてるなーという自覚あり。すいません。

 

この本の挿画で、昔ジャンプの裏表紙とかによく載っていたブルワーカー(下図をご覧ください。まだ現役だった事に驚き)の漫画(原画?)を久々に見ました。

カップルで海に遊びにきたティーンの貧弱男子が、マッチョな男にからかわれて女の子の前で恥をかく。

発奮した彼は、ブルワーカーでムキムキになってビーチに再登場。

にせマッチョな男は裸足で逃げ出し、激マッチョな彼はビキニギャルの視線を独り占め!

みたいな万国共通ストーリーの。

台詞要りませんね。絵だけで分かります。年も分かりますが。

本書でも少し触れられていますが、アメリカ人男性のマッチョ志向(マチズモ)は本当に根強い。筋量ヒエラルキーとでも言いますか。深層心理への刷り込みレベルですね。

 

※どうでもいいことですが、今の今まで私、商品名『ブルーワーカー』だと思い込んでいました。『ブルワーカー』って言いにくくないですか? Pull Worker が語源でしょうか。

 

マッチョに毒されたアメリカ人と言えば、私の大好きなおバカ本

『アメリカは今日もステロイドを打つ』町山智浩

もあわせてご紹介しておきます。こちらはかなりメジャーかと。

文庫化されるぐらいですので。

アメリカは今日もステロイドを打つ USAスポーツ狂騒曲 (集英社文庫)

アメリカは今日もステロイドを打つ USAスポーツ狂騒曲 (集英社文庫)

 

あれ、そう言えば肝心のオクタゴンの中の結末は?

 

以上 ふにやんま