ふにやんま ー 世界の小所低所からー

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『武器としての書く技術』イケダハヤト

『武器としての書く技術』イケダハヤト(2013)

 

武器としての書く技術

武器としての書く技術

 

割烹のご主人に、こんな話を聞いたことがあります。

「独立して失敗するのは、ちゃんとした美味しい料理を出せば、お客さんは必ず来てくれると思い込むタイプ。職人気質が抜けない人。相談されて『兄(あに)さん、DMのハガキとか出してます?』とか訊くと、まず何もしてないですね」
 
安くて美味しい飲食店さんが博多にはたくさんあります。
九州の中では接待向けの高級店も断トツに多い。
料理の腕だけでは駄目で、マーケティングの発想がないと生き残れません。
 
◇お店の存在をどうやってお客さんに伝えるか
◇どうすれば実際に足を運んでもらえるか
◇再来店してもらい、頻繁に通ってもらうにはどうするか
◇筋の良い新たなお客さんを紹介してもらうにはどうするか
 
考える事は山ほどあります。
 
ブログも同じではないかと。
プロの作家やライターの文章が氾濫する中で、彼らに伍していく方法を探すしかない。
 
別に伍さなくてもいいのですが、少なくとも読書が誰もいないという状態だけは避けたい(情けないなオレ)。 
出来れば多くの人に読んでもらいたい。
それが人情というものでしょう。
 
これだけブログがある中で、自分の立ち位置の見極めがないと、埋もれて消えていくのは当然です。
首まで埋もれている私が言うのも何ですが。
 
未だ最前線に立ち続けていることだけでも、やはりイケダハヤト氏は大したものです。
 
本書冒頭の氏のメッセージから。

この本で披露するのは、

どうやれば

人の目を引く文章が書けるか、

どうやれば

面白い文章が書けるか、

どうやれば

書くことをお金に換えられるか、

どうやれば

書くことで人生を変えられるか

についてのノウハウです。

たかだか26歳の若造ですが、

書くことで食べている

ということに関しては

自負しています。

これって要は、

あなたの文章にマーケティング発想はありますか?   

ということ。
 
「それは人に教えられる事なのかな?」と思いつつ、イケダハヤト氏のご指南を仰いでみました。
 
 
結論:元凶はお前か!
 
いきなり失礼な物言いになりましたが、ブログにありがちなテクニック、レトリックをまとめて披露した開祖がイケダハヤト氏なんですね。
 
受験術とか就活マニュアルと同じで、こういった小手先の技術はあっと言う間に広まり、陳腐化します。
標準増備になった時点でアドバンテージを失うのが世の常というもの。
 
当時は目新しかったかも知れませんが、今や鼻につくだけです。
デキる営業マンだけが客前でやるたった1つのテクニック
あなたの人生を100%幸せにする3冊の本
◯年◯◯をやったぼくがオススメする
1年◯冊読むぼくが選ぶ人生の中でベスト3の本

タイトル指導だけでゲップが出そう。

やっすいビジネス書の編集者かよ、と。
 
売文業という言葉があるように、確かに文章で食べていくこと=文章を売ることなのですが、こうした商売っ気満点のタイトルに、今や辟易している人が多いのではないかと。
少なくとも私はそうです。
 
ブログ本体へのアドバイスも同様。
ネットでウケる文脈を意識する
人目を引きやすいワードを押さえておこう
多少大げさでも「ツッコミどころ」を作って注目を集めよう
もっとあざとく?
もっとキャッチーに?
もういいよって!
 
功罪相半ばするのが第一人者の常とは言え、イケダハヤト流の解釈で、ブログってかなり歪められています。
 
そもそも一般人が商業主義、市場主義をそこまで意識して文章を書く必要があるのか。甚だ疑問です。
 
ブログが媒体として、センセーショナリズムに偏っているのは誰のせいなのか。
ご本尊に責任の一端が無いとは言えないでしょう。
 
それを一番理解しているのは、おそらくイケダハヤト氏自身ではないかと。
読者のニーズにあわせているんだ!と返されるに決まっていますが。 
 
2013年の本に言っても、今さらなのは承知の上で。
 
ペンペン草も残らないような、えげつない商売は控えるのが大人だと思うんですよね。
焼き畑農業じゃないんだから。
 
お客さんも遠のきますよ。
 
以上  ふにやんま