ふにやんま ー 世界の小所低所からー

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『青木理の抵抗の視点』

青木理の抵抗の視点』(2014)

青木理の抵抗の視線

青木理の抵抗の視線

前回に続いて、よく抵抗する人です。

第一部はスタジオジブリの雑誌『熱風』に掲載されたインタビュー。
第二部は『週刊現代』に連載された氏のコラムの、二部構成。

一番面白かったのは、
安倍総理は人を見る目がない
という指摘。
おそろしく人を見る目がない。失礼だけど僕、安倍さんって頭が悪いと思う。安倍首相が重用する人物を見ていると、ひと昔前なら「変わった考えをしている人だね」といわれて相手にもされなかったような人ばかりですよ。はっきりいえばキワモノ。さっきいった流行作家とか哲学者とか、NHKの会長とか内閣法制局長官だって、トンデモ発言で問題を起こしてばかりでしょう。
岸信介の孫で、安倍晋太郎の子どもで、政界屈指のサラブレッドなんだから、政財界の各界に綺羅星のような人脈を持っていても不思議じゃないのに、集めてるんだか集まってくるんだかしらないけれど、周りにいるのはロクでもない連中ばかり。NHKに送り込んだ流行作家にせよ、哲学者にせよ、さっきお話しした首相補佐官にせよ、ちょっと取材すれば評判は散々な人物です。
でも、安倍首相ぐらいの経歴なら、もっと良質な人脈を築けるはずなのに、ロクでもない人脈ばかり周りに寄ってくるっていうのは、首相本人の質の問題もあるんじゃないですか。類は友を呼ぶっていいますから。
第一部だけで同じ主張が3回も出てきます。よほど腹に据えかねている模様。
私も同感ですが。
安倍総理が登用する人物って、基準値がものすごく低いですよね。

小沢一郎に特捜部の捜査が入った際、自民党側には捜査は及ばない」という超が付く問題発言で物議をかもした元警察官僚の官房副長官漆間巌安倍氏とは長年の付き合いで、彼に抜擢された一人です。
ホント見る目ないわ。

人を見る目がないって、政治家としては決定的に落第じゃないですか?
いいのか? そんなんが総理で。

もう一つ挙げると、
立憲主義とは何か。
憲法とは何かというと、国民を縛るものではなく、公権力を縛るものなわけです。一般の法律と憲法はここが決定的に違う。(中略)しかし憲法は違います。国民の側ではなく、公権力を縛る。
その証拠に、憲法の九九条、事実上は憲法最後の条文といっていい部分ですが、こう定めています。「天皇又は摂政及び国務大臣国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」国民なんてどこにも書いていない。憲法を尊重し擁護する義務を負うのは天皇や大臣、国会議員、裁判官、公務員であり、あくまでも公権力を行使する側なんです。
これが立憲主義です。憲法は公権力を行使する側と国民との約束ごとであって、公権力を行使する側は絶対に守らなくてはならない。発議できるのは唯一、国権の最高機関たる国会であり、さらに三分の二の賛成がなくてはならない。
なのに安倍首相はどうでしょうか。現在は行政府のトップですよ。徹底的に憲法を守らねばならない立場なんです。その人が憲法の解釈にかんして「私が最高責任者だ」といいはなち、自分の判断で解釈の変更が可能だというような考えを示すのは憲法違反です。絶対にやってはいけない。
安倍総理の言動に感じる違和感はここにあったんですね。
政権与党として議会で過半数を取ったからと言って、内閣の判断で何をしてもいい訳ではない。
行政の長である安倍総理の発言には、根本的な立憲主義への無理解があると。
なるほど。

ちなみに安倍総理は国会の質問で、憲法学者芦部信喜教授を「存じ上げていない」と言い切りました。
芦部教授の著書『憲法』(岩波書店)は、法学部生だったら必須の基礎テキストですよ。少しでも憲法学をかじったことのある者なら絶対に読んでいるはずだし、(中略)安倍首相ってたしか、一応は法学部出身でしょう。学生時代に学ばなかったとしても、これまで改憲を訴え続けてきたんだから、それで本当に芦部信喜を知らなかったというなら、一国のトップとしては悲しくなるほどの知性の欠如です。
悲しくなるのは相手を常識人、普通の人として見ているからであって、そういうアカデミックな内容を安倍総理に求めること自体が間違いだと思いますよ。

人を見る目がない
って言われますので気をつけましょう。

以上  ふにやんま