読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ふにやんま ー 世界の小所低所からー

http://funiyanma.hatenablog.com/  

豊田泰光の『オレが許さん!』第1回

スポーツ

ソフトバンクホークスのリーグV3が無くなり、意気消沈中。

北海道は湧きに湧いているんでしょうね〜。うらやましいなあ。

韓国スポーツメディアの常套句で、選手の気合を評して「目から金色(赤もあり)の光が出ていた」とよく言いますが、昨日の大谷選手はまさにそんな感じでしたね。

もはや鬼神?

ダメだよ〜大谷君、本気出しちゃ。

完封で優勝決定って、完全に大谷イヤーの予感。怖いよ〜。クライマックスでは本気無しね。

で、嬉しかったこと。

週刊ベースボール豊田泰光の『オレが許さん!』第1回が再録されていました。最新号の話じゃなくて恐縮ですが。 

最近、なんか変な胸騒ぎがして仕方がないんだよ。いま目の前にあるプロ野球という世界がパッと一瞬のうちに消えてしまう。そんな悪夢のようなときが、実際にやってくるんじゃないかという.......。

世界的な規模で経営戦略を展開してきた超一流企業だって、バブル崩壊でアブナイ状態になっているいま、理屈からいえばプロ野球のようなちっぽけな組織体が消えたって一向に不思議ではない。だが、それだけは「オレが許さん!」。そりゃ、そうですよ。自分の青春と人生のすべてがそこにある。(中略)

そんなことにならないように自称(他称ならなお結構)球界の語り部・豊田泰光は、他人様に嫌がられようと、なにされようと、「オレが許さん!」と言い続けなければならんのです。

オレが許さん!という連載タイトルにはそういう意味が込められていたのですね。知らなかった。

連載開始が1993年12月ですから、プロ野球界への危機感も、相当な慧眼と言って良いでしょう。

球界再編で日本中が大揉めするのが2004年ですから、その10年前から既に危機の予兆を感じ取っておられた訳です。

硬骨漢ぶりも第1回から健在です。豊田氏の本領、既にしてここにあり。

で、オレがプロ野球をダメにする三悪だと思っているのが、カネ、人間性の低下、そして、球界の私物化。

落合(博光。当時中日)が「一番高いものを出すところに行く」と言っているけど、まあ、これは選手としては当然の発言。言うのはかまわんけどあの表情がよろしくない。「お前さんだけでプロ野球が動くのか?プロ野球はお前さんのためだけにあるのか?」あの表情に対してオレはそう言いたくなる。

あの表情がイカンと。

素晴らしく主観的な評価ですが、よく分かります。プロスポーツの選手は公衆に晒す自分の顔には責任を持たねばなりません。何故か?

そのスポーツ組織全体が愛され、尊敬される為です。このあたりの意識が日本のプロ野球選手には足りない。豊田氏が嘆くのも当たり前です。

そりゃあなた、労組選手会から一番先に手を上げて脱会した人間が、もっともFAの恩恵にあずかるんですよ。原(辰徳。巨人)が怒るのもある面もっともなのだ。

子どもは、やれ誰が何億円もらった、なんて話はピンとこないし、興味もないのです。プロ意識、職業意識なんてのに興味があるのは大人だけなのです。カネの話なんかよりも、子どもにとって、野球教室で清原(和博。当時西武)に頭をなでてもらったこと、ひと声をかけてもらったことのほうが、一生の重大事なのだ。

オレは落合個人の私的な部分をうんぬんしているわけではない。落合という選手の作り出すイメージのことを言っているのだ。

もう痛いぐらいの正論です。

移籍会見の、ビームではなく¥マークが目から飛び出しているような顔は子ども達に見せるものじゃない。

あの落合GMも豊田氏にかかっては形無しです。ぐうの音も出ないでしょう。(落合GMならば涼しい顔で受け流す?)

そもそもプロ野球に関わる全ての人間の品格が、球界の盛衰を左右するという感覚を持った評論家が他に当時いたかという話ですよね。今もか。

豊田氏の言葉が、20年以上経った今でも野球ファンに突き刺さるのは、球界の発展を心から願っての苦言だからこそ。

日本プロ野球史上、最高のプレーヤーになるかもしれない可能性を持った大谷選手。是非ともこんな先輩を見習って欲しいもの。

それならクライマックスで本気を出しても許そうじゃあないか。

なに? オレが許さん?

博多では声高に言いにくい終わり方になってしまったようで。

頑張れホークス!

やったるで〜。

なんで関西弁やねん。

以上  ふにやんま