ふにやんま ー 世界の小所低所からー

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KING カズは何故凄いのか。

KINGと言えばレブロン・ジェームス!的な今日この頃ですが、我らが三浦知良選手のほう。

カズも歳とったなーと感慨深い表紙のNumber 922号で面白い記事を見つけました。《スペシャル座談会》と銘打たれた、北澤豪×都並敏史×前園真聖の鼎談 「僕らのカズと日本サッカー」 から。

北澤  基本的な運動能力がそんなに高いそんなに高い人じゃないから、だからこそいろんなものを吸収して、最高にキレのある状態を維持しないと戦っていけなかったんだろうと思います。たぶんカズさんの運動能力って、5段階評価だと

比較対象がおそらくプロサッカー選手なので、一般人とはかけ離れた基準であることだけはご注意下さい。

カズ選手、足が遅いはずは無いし、バネや柔軟性、どれをとっても非凡ではあるのでしょうが、プロサッカー選手の中では突出してはいないと。

同世代で言えば、ゴン中山選手なんか身体能力では頭抜けたものがありましたから、納得いかんでもない評価です。

筋肉番付というテレビ番組に中山選手が出た時の衝撃は凄かった。モンスターボックスという跳び箱のピラミッドみたいな奴を、オリンピックの体操選手並の跳躍で超えていくんですね。器用なのもあるでしょうが、JリーグトップクラスのFWはやはり大したものだと唸らされました。

話を戻しましょう。鼎談は続きます。

前園  でも、今は泳げるようになっているし、苦手をどんどん克服しますよね。ああいう努力は凄いと思います。人一倍練習もするし、いわゆる天才型とは違いますね。

都並  努力の人だよね。グラウンドを走るときも絶対に角ギリギリを回る。これだけで他の人よりもちょっと練習することになるんですよ。いつも絶対に先頭を走るしね。

このあたりはよく語られるカズ選手の素養ですね。いわくプロ意識の塊、自己管理の鬼、そしてサッカー選手である為に他の全てを捨てられる男。

いずれも正しいのでしょうが、私はカズ選手への以下の発言に興味を持ちました。

北澤  でも、ブラジル体操とかのリズム系はものすごく速いですよね。2人組でボールを投げる練習とか大変だった。

都並  キレは凄いよね。腿上げをしてキュッとおろす速さなんかすごく速い。だから当時の「またぎ」なんか1回またがれたら守備は反応しなきゃいけないから、追いつけなかった。リズムとキレは抜群だったね。

スポーツ選手がよく高速でラダー(ハシゴみたいなもの)や反復横跳びをしていますが、実は身体を速く動かす能力ってこうしたトレーニングでほとんど向上しないらしいです。

競技の特性にあった身体の使い方を身につけることで、多少は改善するものの(この多少、がすごく大事なのですが置いときます)生まれつきの要素が強い。短距離走でタイムを縮めようと思えば、脚の回転数(ピッチというやつですね)を上げるのが一番効果的だと思いますが、それが出来ないから皆苦労するんですね。

私も元六大学の盗塁王と一緒に働いていた事がありますが、地下鉄の階段を一緒に駆け下りた際、脚の回転の速さに仰天した経験があります。なるほどこれが天賦の才かと。激しく納得しました。

身体を速く動かせる。

自己分析に長けたカズ選手ですから、自分に備わったこの能力を最大限に活かすことを強く意識して、自分のプレースタイルを築き上げてきたと思うんですよね。スピードは全てを凌駕する!カズダンスは遊びじゃなかった!それはないか。

ちなみに前述の中山選手のクイックネスも半端ないです。ジュビロ時代、たしかアントラーズ戦。緩いバックパスに対してチャージをかけてくる中山選手に、アントラーズのGKが一瞬躊躇したんですね。ダイレクトに蹴ってはヤバいと。

そこで左にかわしてからフィードしようとした。普通なら正しい対応なのですが、いかんせん相手が悪すぎた。中山選手、左に逃げようとするGKに瞬時にまとわりついて、ボールを奪うと同時にスライディングして回りながらシュート。この時の中山選手の動きの速さと、GKの唖然とした表情が忘れられません。未体験の速さだったのでしょう。動画が残ってないのがホントに残念。

なんの話か分からなくなってきました。そうそう、カズ選手はクイックネスが半端ないという事実を残しておきたかったのです。これでいいのだ。

以上  ふにやんま